4. 日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故(Fタイプ)
文献10参照
(概要)
1985年8月12日、18時12分の羽田空港発の日航のボーイング747SR機が離陸12分後の相模原上空で、突然の衝撃音とともに垂直尾翼の下半分が破壊され、操舵不能となった。その後17分間急上昇急下降などダッチロールを続けながらも高度6、000フィート以上を保っていたが、18時56分には垂直降下し、同28秒御巣鷹山に衝突。乗客524名中520名が死亡し、世界最大の航空事故となった。
航空事故調査委員会の結論は、1978年のしりもち事故による後部圧力隔壁の修理に手抜きがあったことにより、何らかの外部異常圧力により尾翼が破壊されたとの見解である。
乗客に対する賠償金の総額は600億円といわれる。
(問題点)
事故調査委員会の結論が100%正しいとは断言できないであろう。「何らかの外的要因」というのが解明されていないからである。
ジャンボ機は定員が多いだけに1回事故をおこすとその犠牲者の数が多いのは当然であるが、ジェット機事故の確率ということからいうと、100万便に1回程度ときわめて低いものであり、論理的には恐れる必要はないともいえる。