CNNが今回のカンニング騒ぎを国家的人狩りと揶揄したが、まさにそうであろう。

おそらくカンニングがネットを使ったものでなければネットアレルギーのマスコミや大学、警察も大騒ぎしなかったのではないか。

法律家の中には今回の事件を偽計業務妨害だと談じるものがいるが、おそらく刑事法は不得意なかたたいだろう。第一印象では、起訴しても有罪にならないというのが刑事法感覚であろう。

そもそも一流大学の入試がネットを使ったくらいでできるような問題であるという点が問題であるし、大学という自律組織が深く考えることもせず、警察に被害届を出したなどというのも悲観的な話である。

だいたい、国立大学でなくなっ今、入学試験は受験生の入学申し込みという契約申し込みに対する受諾意思決定のための相手方の資料収集の手段であって、入学試験公正法でもない限り、刑事法の対象になりえないものである。

本件から騒ぎの背景にはネットを恐怖す警察とマスコミの過剰反応があることは間違いあるまい。

そういえば、winny開発者を摘発したのも京都府警であった、ご苦労様でした。