​休日の喫茶店探し 川崎




平日の午後3時、以前から目にしていたが入ったことがなかった珈琲店を訪れた。扉を開けた瞬間、コーヒーの香りが私を包み込む。最初に目に入ってくるのは、コーヒー豆が入った大きな樽。様々な産地のコーヒー豆が揃っており、コーヒー好きには楽しい時間だ。



 今回は、キリマンジャロの豆を購入した。この豆は、自ら家で豆を引いて、コーヒーを淹れて楽しみたいと思う。

 店内は薄暗いが、優しい光が店内を灯している。緑の長いカウンターテーブルの、1番奥から2番目の席に腰掛け、ほっと一息をつく。すると、カウンターの奥にコーヒー器具が並べられているのが目に入る。いかにも使い込まれていて、長い時間をかけてここで蓄積された経験と技術を物語っているかのようだった。

 



店内ではホットコーヒーを注文した。そのコーヒーを嗜んでいると、店主が購入したコーヒー豆の焙煎を始めた。焙煎機はゆっくり回転をはじめ、そこから漂う香ばしい匂いは、店の奥からじんわりと広がり、訪れる人々を包み込む。コーヒー豆が火に当たり、弾ける音が静かな店内に響き渡る。

 焙煎が終わるまで10分程。その間、本を読みながら時間を潰す。店の奥には、オレンジのカーテンがかかっている。光を吸収しながらもどこか温かみを感じさせるその布地は、店の一部始終を柔らかく包み込み、居心地の良さを生み出している。

 コーヒーと本を楽しみながら、焙煎を待つ時間はあっという間だった。店主が慣れた手つきで、豆をひいてくれて、袋詰めをする。支払いを済ませ、店を出る。あまり長くはいなかったが、私の楽しみは家でも続く。また、訪れたい。