息子の受難 | 生けるとこまで

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負けないもん!

息子が、義父の犬の散歩について行くようになってから、早3週間が過ぎ、雨の日以外は定着したようだ
そんな矢先、事件勃発!

今日も今日とてお散歩同行の息子、意気揚々と「いってきまあす」と出掛けていった
ここから30分が私の自由時間、と行きたいところだけど、息子がいると出来にくい事をやっておかねば
まず、義父母の家から借りたかった物を取りに行き、次いでカボチャの実の下にワラを敷き混む、それから他の収穫チェックと水やり
いつも息子が帰ってくる頃に、家の前で待っているようにしているが、まだ時間があったので水をやっていた
ふと、子供の泣き声が・・・と思ったら見る見る近づいてきて、息子だ!と反射的に家の前へ走った
そこには一人で「おじーちゃんがいないのー!おじーちゃんが!」と大泣きする息子が
まさか、義父が倒れたのか?それとも何かあったのか
すぐさま息子を抱き上げ、息子の声に驚いて家から飛び出してきた夫に、義父を捜しに行ってもらった
近所の人も息子の声に驚いて、外に出てきてくれていた
泣きじゃくる息子を抱っこしたまま、私も義父の散歩コースを逆にたどってみると、本人は至ってのんきに犬と一緒に帰ってきた

義父に話を聞いたところ、散歩の途中で息子に、犬におやつをあげさせたらしく、それでテンションの上がった息子は、義父と犬をおいてさっさと歩き出し離れてしまったらしい
犬を連れて更に足の弱い義父はそれについていけず、息子はお構いなしにどんどん離れ、曲がり角を曲がってしばらくして、振り返ったときに誰もいなくてびっくりして、走って帰ってきたらしい
そのコースに川があり、離れてしまった義父は息子がいないと気付いたときとっさに川をのぞき込んだとか、いやはや
しかも、いつも迎えに出ている私は、まだ時間じゃなかったのでいなかったもんだから、息子は大パニック!

「おじーちゃんいなかったの、こわかったの、おかーさんもいない、さみしかったよーう」としゃくり上げながら、泣く事1時間
途中で近所の人にお土産にもらったおまんじゅうを握り、大粒の涙をポロポロこぼし、ひたすら泣いた
「おまんじゅう、おいしい?」と聞くと、「まだたべてない」と冷静に答える息子、そしてまた泣く
抱っこして「もう大丈夫だよ」と何度も落ち着かせようとするが、「だいじょうぶじゃなーい」と号泣
そりゃあ恐かっただろう、一瞬にして自分が一人と気付いた時の心細さは、察するに余りある
でも、よく知っている道とはいえ、よく一人で戻ってこれたもんだ
事故で無くてホントに良かった、寿命が縮まったよ

だけど息子よ、それが「迷子」だ、よく覚えておいておくれ