3泊4日の出張明けの今日、疲れた身体にムチ打って、長崎は雲仙まで行ってきました。
福岡から、緑色のカメムシレンタカーを走らせ、大村→諫早→小浜と進み、雲仙の山々をかいくぐって。
何年ぶりかに訪れる雲仙の温泉街。
硫黄の香りが懐かしい。
今回、母校の新入生合宿研修に、卒業生として、ディスカッションのアドバイザーとして、参加して来ました。
新入生:約400名
上級生:約30名
卒業生:約30名
教授:約30名
大所帯での合宿。
班ごとに分かれて、今抱えている不安や悩みを共有し合ったり、将来のありたい姿や、そのためにどうするか、といったことを発表しあったり、懇親会を通じて新入生が、OBや教授に体当たりで質問や相談をする場があったり。
私はアドバイザーとしてディスカッションに参加しましたが、1つ感じたことは、今の学生は、自分たちの時以上に、自分の「なりたい姿」をイメージしているということ。
そのために、何らかの一歩を踏み出そうとしているのと。
留学できる環境も整ってるし、あらゆる情報は指先だけで調べることができ、多様化した社会を覗き込め、そして若い人たちに何かを還元したいという想いを持つ大人がいる。
そして、自分たちの頃と比べても、比べものにならないくらい、「しっかりした若者」たち。
参加したOBたちは、学生の頃から母校の就活プロジェクトに携わっていた、卒業後も繋がりのある縦の深い組織の方々。
そんな中に、友人に誘われて参加したという経緯がありました。
私自身、昔から就活生向けのセミナーや勉強会を開いたり、予備校で高校生相手に進路指導や、それに付随するキャリア教育を謳ってきた人間でしたので、そのお誘いは非常に嬉しいものでした。
母校の学生のために、何か力になれることはないか、伝えられることはないか、そんな想いを持った熱いメンバーがそこにはいて、物凄く刺激を受けました。
初日の行事が全て終わったあと、夜中に集結したOBが(なんのために集結したかというのが、お酒のためだということは声を大にしては、言えないが)1日目を振り返り、夜中の3時まで議論しあう。
それも新入生のために。
彼らのために何ができるかを徹底的に追求していました。
友人に誘われて参加した今回の合宿研修でしたが、これまで学生に対してのキャリア教育の経験を生かし、何かを還元して帰ろうと決めていました。
夜中にOB同士で議論している時の話。
どうしても我慢ならないテーマが議論され始め、たまらず発言したところから始まりました。
大学に入学したばかりの学生たち。
「やりたいこと」は、「知っていることからしか選べない」
だから、この大学生活を通じて、知ってることをどんどん増やしていくこと。
そのヒントを我々が与えてあげることができれば、この合宿は成功なんじゃないかと。
先輩や社会人に話を聞いてみる。
新聞やニュースを見て、知らないことがあれば調べてみる。
こんなことからでもいい、知ってることを増やして、自分のなりたい姿をとことん模索していってほしい。
そんなメッセージを伝えたいと感じました。
2日目の朝、光栄なことに、400人を超える学生の前で、そういったメッセージを伝える場を与えて頂きました。
OB、特に先輩OBからは、絶賛のお声をいただき、本当に嬉しかった。
夢を持て
目標に向けて頑張れ
と、学生たちにメッセージを送っていると、
彼らは夢や目標を探し出す。
しかし、そういったモチベーションを持った彼らに、
もっと視野を広く持て!
というオトナがいる。
なんか矛盾している。
夢や目標を持てと言ったのは誰か。
オトナの期待に応えて、立派に志しを持ってるしゃないですか。
「視野を広げよう」
たったこれだけのメッセージで、自然と彼らは、一歩を踏み出すんじゃなかろうか。
数年後、あの話を聞いて、今の自分がここにいます!なんて言ってくれる後輩が出てくると、本望ですな。