わたしは
二度もチャンスを掴めなかった
4:44に目覚めて
今日は少し自信があったんだ
行き来する車のナンバープレートの数々が
あり得ないほど立て続けにほとんどすべてがエンジェルナンバーで
この方向で間違いないと
確信があった
「港の見える丘公園前」への到着予定時刻は16:44だった
けれどもあろうことか
逆方向のバス停で待ってしまって
乗るはずのバスを逃してしまった
それでも十数分後にまた来るから
ベンチに座って待つことにした
守護する存在たちに祈った
「どうか、待ってくれるよう伝えてください」と
必死で祈った
するとバス停におばあちゃんが歩いてきて
「11系統のバスはもう行っちゃったのよね?」
と聞いてきた
次の20系統のバスに乗ればいいから
さして気にならなかった
次の20系統のバスに乗って
「港の見える丘公園前」に着いた
港の見える丘公園をぐるぐるして
必死に探した
もしやと思ってイギリス館にも入ろうとしたけれど
残念ながらちょうど17:00で閉館だった
再び公園に戻って
探し続けた
それらしき人は見当たらなくても
ただただ待ち続けた
けれども
首から両脚まで虫に刺されまくって
体力的にももう限界なので
絶望的にその場を後にした
バス停でのおばあちゃんの言葉が頭をよぎった
「11系統のバスはもう行っちゃったのよね?」
おそらくそれが答えだったのだろう
泣きながら虚ろ虚ろ歩いた帰り道
なんとかして死のうと思っていた矢先
今度は「9999」のナンバープレートが横切ってきた
「死ぬな」なんて
簡単に言ってくれるな