SSDTとは
SSDTとはSQL Server Data Toolsの略でSSISパッケージをゼロから作ることもでき、またデータのインポート・エクスポートの項で作った様な既存のSSISパッケージを編集する事もできます。少しややこやしいのは、SQL Server 2005と2008ではSSDTではなく BIDS (Business Intelligence Development Studio)と呼ばれており、また、SQL Server 2012ではSSMSをインストールする時に同時にSSDTもインストールできましたが、2014年版ではSSDTはVIsual Studio 2013の一部として含まれるようになりました。
日本語でのSSIS関連の書籍やオンラインのリソースはまだ少ないため自分も新しいSQL Serverが出るたびにかなり時間を取られました。
ソリューションとプロジェクト
SSISパッケージをゼロから作り始めるときにはまずソリューションとプロジェクトを作らなければなりません。
下の図が、ソリューションとプロジェクト、そしてSSISパッケージと親子関係を表したものです。
つまり、一つのソリューションには1つかそれ以上のプロジェクトがあり、1つのプロジェクトには1つかそれ以上のSSISパッケージが割り当てられています。
説明はこのくらいにして、早速試してみましょう、ここではSQL Server 2014のSSDTを使っています。
まずVisual Studio2013を起動し、下のように
ファイル | 新規作成 | プロジェクト
を選びます。
次の画面では赤で示したように左側で「Integration Services」、右側では1つ目のIntegration Servicesのプロジェクトを選び、そしてここではプロジェクトとソリューションの名前にはそれぞれTestProject、TestSolutionとします。そしてOKをクリック
これで、TestSolutionという名前のソリューションとTestProjectという名前のプロジェクトが作られました。また、同時に、Package.dtsxという名前の空のSSISパッケージが自動的に加えられています。
ここでもこのTestSolutionの中にもう一つプロジェクトを作ることにします。Visual Studioの中でで ファイル | 追加 | 新しいプロジェクト を選びOKをクリック
ここでソリューションエクスプローラを見るとTestProject2が加えられているのが分ります。
この段階で、以前に作ったSSISパッケージをこのプロジェクトに加えたいのであれば、「SSISパッケージ」を右クリックし「既存のパッケージを追加」をえらび、SSISパッケージの保存場所を指定することにより加えることが出来ます。
次のブログではSSDTの中でも特に知っておくべき事をまとめたいと思います。
次のセクションではSSDTの基本的な使い方をカバーします。