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「穀雨(こくう)」をご存じだろうか
二十四節季のひとつで
「春のやわらかな雨に農作物が潤う」
という意味だそうだ
2023年の穀雨は4月20日から5月5日
穀雨の次は立夏となる
会社勤めをしている頃は
雨の日が大嫌いだったが
近頃は雨が降ると空に向かって
‟恵みの雨をありがとうございます”
と感謝している
冬の間
庭には枯れ木と枯草しかなかった
ソルが庭散歩を始めた2月末頃は
霜がおりていて
散歩を終えて手足を拭く時に
ソルの肉球が冷たかったのを憶えている
それが春が近づくにつれ
日に日に
生命の息吹を感じるようになった
ソルも雑草の間を飛び交う
小さなバッタを追いかけるのが
日課になった
雨が降った後の庭は
植木たちが一層輝いている
きっと喜んでいるのだろう
ソル、明日の朝も早く起きて
お散歩しようね…
と振り返ったらソルがいない
家中探したが気配がない
ちょっと焦ってきた時に
ソルの首輪の鈴の音が
かすかに聞こえたように思い
押入れの襖を開けたら
いつの間にか
人をダメにするクッションの上で
くつろいでいた
ソルや、君ってやつは…
今日はここまで
お読みいただきありがとうございました
では、また！
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