アメリカのアカデミー委員会で「歴史に残る名優」と折り紙の付けられた三船敏郎だが、この人を知るのに最も参考になるのは『黒澤明の遺言』(都築政明著・実業の日本刊)ではないかと思う。
三船の本は他にも娘さんの書いたものなどいろいろあるが、三船に最も惚れ込んで使っていた黒澤明の目が一番確かだと思う。写真は「蜘蛛巣城」の撮影中に東宝撮影所を訪ねた時のスナップ。
俳優の本といえば、夏目雅子の本も見た。読むほどの内容ではなく、眺める程度の内容である。息抜きには適当であろう。
本では上野千鶴子の書いた『映画から見える世界』を読んだ。他にも読んだが、語るほどのものはなかった。