角栄ばかりがクローズアップされるが | 山本祥一朗の酒情報

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田中角栄について書かれた本がよく売れていると話題になったが、その角栄のロッキード事件の主任検事などを務めた吉永祐介という人は私の生家の近くの出身で、その家へも行ったことがある。私の生家は酒の販売をしていたことから、その用事で伺ったのだ。私より数歳年上だったが、学校の成績の優秀なことは評判でもあった。亡くなったのは平成25年6月27日で、81歳だった。

何しろ、ロッキード、リクルート事件での腕の冴えは「特捜検事のお手本」として、「ミスター特捜」とまで言われた人だ。この吉永さんを慕った後輩は数多い。

田中角栄がこれほどの話題になる今、吉永祐介の陰があまり薄くなるのはなんとも耐え難い。

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