この表は昨年の9月26日に読売新聞に載ったものだが、どの会社も次の時代を先取りする酒質を敏感に察知しているのがうかがえて興味深い。
松竹梅の「澪(みお)」が造られはじめた白壁蔵(しらかべぐら)には現地を早々に取材した。蔵の名前を酒名にすることからも力の入れようが違っていた。手造りの理論を上手く機械の中に取り込んでいる印象だった。
「すず音(ね)」は、私がフランスのシャンパーニュ取材に行った時に同行された一ノ蔵の今は亡き鈴木和郎氏がその時のモア・エ・シャンドンの造りを参考にされたと聞いている。瓶内発酵などがよく生かされている。
その他、どれもが食前酒としての感覚を上手く捉えた内容になっている。現在、日本酒が世界から注目されていることがよく話題として取り上げられているが、昔の「日本酒は男性の酒」のイメージから脱するにはいい傾向だと思う。
まだ試していない人は是非とも試されることをお勧めしよう。