かつての東大五人衆は今 | 山本祥一朗の酒情報

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昭和30年代の半ばに「東大五人衆」という東京大学で共産党に同調して喚く学生がいた。

渡辺恒雄、氏家斉一郎、堤清二、徳間康快、高丘季昭の諸氏といった面々である。なにしろ全員が元共産党員として学生運動に突っ込んでいた。

渡辺恒雄は「読売のドン」の略名もあるほどの実力者にのし上がったが、この人は2012年の5月30日で86歳になった時、医師の帯津良一氏との対談(週刊朝日・6月8日号)で、愛飲を続けていることを語っていて、若い頃には焼酎の一升を一気に飲んで新宿の路上で寝込み身ぐるみはがされたこともある。

堤清二氏は今や亡くなられたが、辻井喬の筆名による著作も多かった(写真は父親を書いた一冊)。有楽町に西武百貨店があった時に、地下に「酒蔵」という売場があり、その相談役を頼まれたことから、時折連絡を頂いていた。勿論「酒」についてである。

ただ亡くなられる前の参議院議員選挙では、共産党の推薦人になっておられた。「九条が守られるから」という理由で、昔ながらの反骨魂である。