研究熱心な姿勢で脈々と伸びる一ノ蔵 | 山本祥一朗の酒情報

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11月14日に椿山荘で行われた東京一ノ蔵を楽しむ会に出た。36回目になる今回も盛況だった。「ひめぜん」から「すず音」へと進んだ人気の酒は故・鈴木和郎氏などとご一緒したシャンパーニュのドン・ペリの本拠地などを巡ったのがヒントとなった。さらには、ご一緒にマディラ島を訪ねた際の体験が次に用意されている酒だとも聞いた。

日本醸造協会誌の2004年2月号に「酒精強化酒を現地で考える」と題して私が4ページ書いているが、鈴木氏が「マディラのような日本酒を造ってみたい」と私に言っておられたのを思い出す。鈴木氏は67歳の若さで亡くなられたが、その熱心な研究心は今も会社に脈々と引き継がれている。蔵元の今年はいろんな部門での賞を受けている。

純米大吟醸・松山天をはじめ智恵をしぼった酒の数々に感じることの多い酒宴だった。なお、松山天の酒名について「どうしてこの酒名なのですか?」と訊かれることがある由で、それは蔵元のある場所の地名。それを載せたのが写真。