酒は止められても煙草は止めぬ | 山本祥一朗の酒情報

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「中央公論」新年号で作家の筒井康隆さんが、酒はいくら飲んでも平気な方で、それも焼酎、ウイスキーならバーボン、ワイルドターキーやライなど強い酒を挙げている。それでも医者から煙草をやめるか、酒をやめるかと言われたら、酒をやめるという。

ともかくも煙草を吸おうにもタクシー、電車、新幹線をはじめ、いたるところで禁煙となっているのは怪しからん、というわけだ。

この話、特別インタビューとして「規制だらけの世の中はつくづく生きにくい」と題して掲載されているのだが、この人の「偽文士日碌」(文藝春秋)などの日常生活を見ても、いかに愛煙家であるかがわかる。

この筒井さんには私の書いた「作家と父」について「みだれ撃ち讀書」(集英社)で丁寧な書評をしてくれた人でもあり、私としてはこの人の書いたものは注意して読んでいるが、酒、煙草の嗜好だけは、私とは全く反対だとつくづく思った。