日本酒がお米から出来ているという事はみなさん当然ご存知ですね。
なかでも「山田錦」「五百万石」「美山錦」などは、名の知れた酒造好適米です。
同じお米づくりですが、酒造好適米と食用米では栽培条件が異なってきます。
酒造好適米は大粒で、稲穂の背丈が非常に高く(一般米の倒れやすいコシヒカリやササニシキは1m20cm~30cmに対し山田錦は1m50cmと更に高いうえ、玄米1粒も大きく重いため、稲穂が倒伏しやすい性質があります)それゆえに、酒造好適米としての特性を十分に引き出すためには、一般米よりも厳しい栽培条件と栽培者の技術が必要となってきます。
栄養・通気性・日当たりを考慮し、一般米に比べて苗の間隔を2倍ほど空けて植えることも必要となってきます。
酒造好適米の栽培条件のまとめ
・ 朝晩の寒暖の差が大きい場所であること
・ 栄養分を富に含んでいる土壌であること
・ 稲の間隔をあけ、日当たり通気性をよくすること
・ 栽培技術にたける農家の手がいること
お米づくりからこんなに手間がかかるのですから、高い理由もうなづけますね。
今日の晩酌では是非、お米づくりに思いを馳せながら、日本酒を愉しんでみてください。
酒造好適米を少し学んだところで・・・私は清々しい日曜、ちょっと早起きして田植えに参加してきました!(食用米の田植えです)
都会生まれである私は、土がないところで育っておりますので、恥ずかしい事に田植えの時期も知らず、(地域によって植える時期が異なる事も知りませんでした)「誘われるがままに参加」しました。
もしかしたら、「参加」という言葉を使うことさえおこがましい事かも知れません。田植えを「見学」してきたというのが的確な表現になってしまうのでしょうか。
都会のコンクリートジャングルを離れ、目にもココロにもやさしい新緑あふれる土地に舞い降りました。。。
いやぁ・・・都会育ちはひよわで何の役にも立ちません。ただ、作業風景を見つめるのみ。。。
お米を一粒一粒埋めて芽を出させるのではなく、ある程度生育したものを植えていきます。
スタンバイ中といったところでしょうか。
トラクター「早苗ちゃん」大活躍してくれました!
これを乗り回せる若者に驚き!その姿はたくましく、そして美しく映りました。
苗を植えていく動きについ見入る私。
昔の人は機械に頼らなかったのだからスゴイ!一日中かがんで、苗を植えるわけですから、腰が痛くなってしまうのは当然です。
今回は、食べる用のお米の田植えに参加したのですが、酒造好適米だったら、また違うのかなぁ。
すっかり・綺麗に田園が出来上がりました!!素晴らしい風景に圧巻です。
水路もおだやかな表情をしております。
実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
小学生の時に耳にした言葉。
初めて聞いたときから印象深くて忘れる事が出来ず、私の生きる指針となっております。(「実っているか」は抜きの話ですが・・・)
今日植えた苗も、とんぼ飛び交う秋にはたわわに実り、くねんと穂先を曲げているでしょうね。
育っていく姿を近くで観察する事は出来ませんが、写真をおくってもらう予定です。
事務局 ゴトウ