香ちゃんとは
境遇がなんだか似ていてね。
私も父に対して
同じように思ってきた。
憎くて憎くて許せなくて
酔って寝ている親父を襲撃したり
親父の服を全部焼却炉で燃やしたり
車をバッチバチに壊したり
愛人との住みかに押し掛けて脅迫したり(笑)
血気盛んな思春期
グレて怖いもの無しの私は
悪意の極みをやり尽くした。
殺す以外は。
いや、殺せなかったんだ。
寝込みを襲撃され
泣きながら土下座する
親父を見て
悲しくて悲しくて。
あの時、友達が
助けてくれなかったら
私は今頃
前科者だったに違いない。
親父を殺しても
あんたは報われない
自分を殺しても
誰も何も変わらない
だから生きろっ‼️て。
父か自分を殺せば、この苦しみは
終わると思っていたから
私は絶望した。
あんなに人を憎むことは
後にも先にもない…
と思っていたのだが
浮気な男に捕まって
結婚して15年(笑)
結婚してからは無いが
(多分…(笑))
婚前のすったもんだの傷から
抜け出すのには時間がかかった。
許さなければならない
手放さなければならない
と思えば思う程
手放せない許せない自分が
ダメな人間なような気がして
凄く苦しかった。
ある時、プツリと切れて
『私だって辛かったんだ‼️
謝れ‼️謝れ‼️謝れ‼️』
そんな気持ちが出てきて
狂ったように一人で泣きわめいた。
私は我慢していたんだ
沢山、沢山。
いいや、許さなくて手放さなくて。
許せない手放せない私を許そう
そんな私のまま幸せになろう。
そう思ったら
凄く楽になったのを覚えている。
夫を許すことで
父を許せた気がしてならない。
父を許したかった私のために
夫がその役をやってくれたのだ。
だから、今
同じように苦しむ誰かに
今は許せなくて憎くて
良いんだよって
そんなあなたのままで
幸せに生きなさいって思う。
香ちゃんと話すと
『結局全て愛なんだよね』って。
憎まれ役、嫌われ役を
わざわざやってくれるなんて
なんてデカイ愛なんだろうか…
そして私も誰かの
憎まれ役や嫌われ役をやって来た。
もう謝れないけど
いつも幸せを願う。
虐待されて育った友達が言ってた
『あんなに憎かった親父でも
死ねば悲しいもんだよ。
だから生きてるうちにさ…』
その言葉があったから
私は父に
愛されたかったのではなく
私は父を
愛したかったのだと気付けた。
切れた縁を無理やり
繋ぎ合わせてもほどけてしまう。
必要な縁ならば
一度切れても勝手に繋がっていく。
遠い知り合い位の距離感
今はそれで良い。
私のために
私が色んな気付きを得るために
色んな役をやってくれる
誰かと言う私。
なんて世界なんだ。
なんて痛くて切なくて
愛しい世界なんだ。
やっぱり全ては愛でしかないね。
愛じゃないものなど
一つとしてないね。

