オギャーと産まれる前
私はお腹から出たくなくて
抵抗しまくった
陣痛なんかに負けるかバカヤロー
とばかりに抵抗
お母さん大変
看護婦さんが馬乗り押しまくり
無理やりこの世に登場





産まれながらのショッカー
ついでに地球に対応しきれてない為
体が弱い
保育園初めての頑張る教
仮面ライダーになるのよ~
先生に反抗
みんなと一緒が出来ない
もちろん登園拒否を繰り返す
必殺‼︎お腹痛い‼︎
遊び相手は園長
園長良い奴
粘土でウ〇コ作るのが上手い
無理強いしない
好きなもん作って描かせてくれる
きっとショッカー





小学校
本格的な頑張る教が始まる
もちろん学校つまらない
思い付きはことごとく
怒られる対象
仮面ライダーになるのよ
仮面ライダーには素敵な未来が
約束されるの
仮面ライダーの真似するが
で…出来ない
でも頑張る
仮面ライダー‼︎
とみんなは言える
でも
仮面ライ…ライ…
イィーッ‼︎
やはりショッカー
仮面ライダーの真似するのに
ショッカーだとバレる
同じ事してるのに…
ショッカーなりに
仮面ライダーの真似するが
ついにいじめられる
なんだこの世界
仮面ライダーじゃなきゃダメ
クソ、仮面ライダーなんか
潰してやれっ…
グレ始める…
卒業式間際
仮面ライダー界の花形
幼馴染に言われる
ショッカーのあんたは
嫌う嫌われないが
ハッキリ出るけど
負けちゃダメよ…
今思えば
仮面ライダーより
ショッカーに
なりたかったんだよね…
幼馴染も…多分





中学校
仮面ライダー諦め始める
しかし
高校に向け
頑張る教は本気
やはりショッカー
怒られてばかり
なんでみんな従うんだ??
こんなの間違ってるだろ??
頑張る教の担任に
正座させられ
ビンタされ
ガチギレ
ショッカー学校行かなくなる
慌てた親と教師
仮面ライダーを
半ば見下しながら
中学校に通う
高校に行ったら
自由になるはず
自由そうな科を選び
入学までなんとか漕ぎ付ける





高校入学
悪ぶった仮面ライダー
ショッカーになりたい
仮面ライダーという名の
先輩に
かわいがられたり
目をつけられたりする
ショッカーがグレると
タチが悪い
常に喧嘩腰
仮面をつけさせたがる
ライダー達と揉めまくり
ショッカー先生に救出される
家庭もゴタゴタ
夢は断たれ
ショッカー生きる意味を見失う
そんな時
希望という名の元に
妊娠
7ヶ月の腹で卒業する





外見からオールショッカーが
子供を連れている
好奇の目
寄ってたかって
親になったなら
仮面ライダーにならなきゃ
狭間で悩む…
子供がかわいそうなら
仮面ライダーになろう
もがくもがくもがく





仮面ライダーやめなよ
仮面ライダーじゃなくても
大丈夫だよ
だってあなたは
ショッカーだから…
そんな人が増えていく
だけどだけど…
仮面ライダーじゃなきゃダメ
嫌われちゃうから
避難されちゃうから
怒られちゃうから
でも…もう無理だ…






身体壊す
でもまだ頑張る
仮面ライダーこそ
この世界の正義で
ショッカーは
この世界の悪だから
悪な私は
正義に習って
仮面ライダーにならなきゃ…
でも
体が心が…限界だ…





仮面ライダーを
やめ始める
いやむしろ
なれてなんていなかったことに
気づいていく作業
ありがたいかな
ショッカーゆえに
与えられたものが
産まれながらに
与えられたものが
私をショッカーに
戻してくれる…
仮面ライダーになる為に
無理やりかぶった仮面
無理やり着込んだ
ライダースーツ
向き合いながら
静かに静かに
脱いでいく…
軽くなっていく…
軽くなっていく…





でも軽くなる度に
見える
頑張る教に苦しむ
ショッカー達
自分の怒りに重なり
怒りが湧いてくる
仮面ライダーを
ショッカーの正義で
正したくなる
仮面ライダーのふりしたやつに
お前ショッカーのクセにって
毒を吐きたくなる
ショッカーを極め過ぎて
ぎゃく仮面ライダーに
なりそうになる
ショッカーをほっとけ
苦しめるな





しかしエンパス
仮面ライダーのエネルギーに
ショッカーを守ろうと
ギラギラしてしまう
何してんだ…






ショッカーに戻っても
まだまだ深く根付いた
頑張る教が
猛威を振るう
寄ってくる仮面ライダーの
正義の言葉に
敏感に反応し
自信がなくなる
やはり仮面ライダーじゃなきゃダメ?
そんな風になる日もある






でもまた今日
仮面もライダースーツも
一枚脱いだ
また軽くなった
そして
ジャッジのフックも
また小さくなった






仮面を被り
ライダースーツを
来たい
仮面ライダーが
いても良い
もちろん
ショッカーがいても良い
どちらもあって良い
どちらが楽で倖せか
それぞれが考えれば良い
私は自分が
ショッカーであることに
お手上げした
楽になりたかったから
ただそれだけ
ただそれだけなんだ






昔SMAPが
正義の味方はあてにならない
そう歌っていた
だって
正義って
人それぞれで
期待すれば裏切られる
正義は無くならない
でもね
正義も正しさも
自分や誰かを
傷つけるためじゃなく
守り倖せにしたくて
あるはずなんだ…
あの国の小さな子が
銃を持つのも
彼なりの正義なんだ…
ただ知らないだけなんだ
その銃が
自分も誰かも
傷つけるだなんて…





正義感のパフォーマンス
認めて欲しい
そんなパフォーマンス
正しさのパフォーマンス
認めて欲しい
そんなパフォーマンス
誰に認めて欲しいの?
誰に喜んで欲しいの?
誰に愛されたいの?
その誰かを
他の誰かじゃなく
自分に変えた時
そのパフォーマンスは
きっと
要らなくなるんだ
ただ自由に
あるがまま
自分の心地良いように
生きて良いよって
自分が自分に
許せるように
きっとなる…





あなたを苦しめていたのは
この世界でも
頑張る教の誰かでも
仮面ライダーの誰かでもなく
頑張って仮面ライダーになると
仮面を被り
ライダースーツを着ると決めた
弱くて優しいあなただったんだ
弱くて優しいショッカーな
あなただったんだ
強い仮面ライダーになんか
ならなくていい
弱くて優しいショッカーで
そんな自分で良いって
認めて許せたら
きっと勝手に楽になる
力まなくても
頑張らなくても
変わらなくても
認めて許して
緩めていけば良い
そして
委ねるんだ
ショッカーである
自分の心に…