浦和フィル72回定期演奏会、無事に終了しました。

彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール、素晴らしい響きの会場です。

私はメンデルスゾーン/交響曲4番「イタリア」のトップを務めました。

心地よい残響の中、集中を切らさず、気持ち良く演奏できました。

今回は、なんと満席になりました。客席を埋め尽くすお客様の万雷の拍手の音圧に涙が出そうになりました。

 

 

 

ここでの演奏会は改装による休館期間を経て2年ぶりです。

この間、他の大きな会場での本番が続いたためか、毎回足を運んで下さるリピーターのお客様が100人以上も増えました。有難いことです。

これまでも長年に亘り宣伝活動に力を入れてきましたが、広報担当チームを中心とした団員の集客活動の成果が結実しました。そして実際に演奏を聴いて楽しんでいただくことが最大の宣伝である、ということを実感しました。

 

 

今回は指定席ではなく、自由席としました。ご招待したお客様のうち実際には何人いらっしゃるか、チケットをお持ちでも聞きにいらっしゃらないお客様はどのくらいいるか。すなわち歩留まりをどう読むか、会場のキャパ以上にお客様をお入れすることはできません。一方で空席は作りたくないですし、ちょうど良い数のお客様にお越しいただくことには難しさもあり腕の見せ所です。

 

当日券の発売枚数、売り切れた際のご案内方法これらをあれこれとシミュレーションしました。

さて当日、13時に当日券30枚を販売開始したところ数分で完売してしまいました。これは予想通りです。

折角並んでいただいたにもかかわらず当日券をお求めいただけなかったお客様には、追加販売の整理券をお渡ししました。

 

 

追加販売は開演5分前に行いました。客席最後列を最後まで開放せず取っておき、開演5分前の空き状況を見て追加販売枚数を決定しました。

 

 

その結果、待ちきれずにお帰りになられたお客様数名を除き、整理券の方全員に入場いただくことができました。

この手順を本番前日までずっと考えていましたが、その甲斐あって、ぴったり満席となりました。

指定席と自由席には一長一短あります。今回自由席を試してみていろいろと発見がありました。この後に向けても最前な方法を考え、一人でも多くのお客様にこのホールの素晴らしい音響の中で浦和フィルの演奏を楽しんでいただきたいと思います。