ひたすらステロイドを飲んで、リハビリをして、痛さに耐えて、という入院生活が続く。

大学病院のベッドは依然なかなか空かない。

各種検査の結果も出揃いつつあるとのことだし、本格治療のため早く転院したい。

問い合わせると、差額(36,000円/日)が発生する個室ならば入れるとのこと。さすがにその金額は、と躊躇したところ、すぐにそこも埋まってしまった。

さらに2日待った。もう背に腹は変えられない、珍しい病気だし、一生のこと。最高の医療を受けられるところでしっかり治療しよう。差額を負担して転院することとした。転院日は4/18に決まった。

 

4/18朝、北赤羽の医療施設から介護タクシーにストレチャーのまま乗車。文京区にある大学病院へ30分程度の移動も、今の体には堪えるが、どうにか到着。

 

大学病院では専門の医療チームが待ち構えてくれていた。

その様子を見ただけで安心する。立ち合った妻もこのように実家に報告した。

「頼り甲斐のありそうな先生が全身の状態をよく診てくださり、血液検査の結果やこれまでのいろんな検査結果などを総合的に判断して、どんな薬で治療するかを検討する、というような説明をしてくださいました。」

 

夕刻、再度、主治医が治療方針を説明に来てくれた。

「転院前の医療施設での検査結果を精査した。きちんとし検査してくれていた。寄生虫や白血病などの可能性は全て否定でき、EGPA(好酸球性多発性血管炎性肉芽腫症)と確定。

「これまでの治療の結果評価としては、好酸球が依然高値。2週間ステロイドの経口投与をしたので本来もっと良くなって良いはず。そこで、まずステロイドパルスを三日間行う。その後、抗がん剤(エンドキサン)、免疫療法(グロブリン、IVIg)などの治療を開始する。

ようやく最高の医療機関で診断と本格治療が受けられることにひと安心。

 

しかし転院初日の夜、やはり腕に劇痛があり眠れない。最も困ったのは、ベッドのマットレスが柔らかすぎること。体が沈み込んでしまい筋力がない私には寝返りも打てない。痛いしすごく苦しい。深夜、何度か看護師さんにマットレスの交換を訴えた。(この日の夜勤の看護師さんには申し訳なかったと思うが本当につらかった。マットレスは翌日、固いものに変えてもらえた)