おやじは田舎に暮らしている。
今はやりの、おしゃれなゆとり生活を求めての、田舎暮らしでは全くなくて、生活のために田舎に住んでいるのである。

何にもないけど、そんなにこの年になると物欲なくなるし、もともときらびやかなネオン街に行くようなタイプでもないので、そんなに田舎が嫌なわけではない。

家の中にいれば、都会も田舎も変わらない。トイレは水洗だし、TVだって映る。

買い物だって、生鮮食品などはなるべく地元の店で買うが、手に入らないものはネットでほとんどの物が買える。

だから、あんまり不自由は感じたことない。

田舎暮らしで一番不自由なところは、プライバシーがダダ漏れって所ですかね。

病院、役場、救急車その他、守秘義務ある職場に、その意識は全くないです。

病院かかれません。

役場と喧嘩できません。

救急車呼んだら、その日のうちに町中に知られてしまうのを覚悟しないと呼べません。

これが田舎暮らしの窮屈なとこだね。

だからと言って、孤独死がないわけじゃない。

町内会が仲良い訳でもないので、独居老人が死んでも気づかない事もある。

田舎に住もうなんて、まるで夢のような企画が退職した人を対象に雑誌なんかに出てるのを見ると、まあ、これは都会の記者が書いてるからなーって思ってしまうね。

あー、それから、退職者ぐらいの年になると結構基礎疾患あったりするんだけど、病院はいいところないですよ。

田舎なのに昔のような家庭医的な医者いない。
公立の病院に、ものすごい高給で大学から派遣されてる医師なんて、実は臨床より研究が得意だったりする。

ずっと昔からある病院の医師が、何年も田舎の院長やってるのに、傷を縫う事すらできない(専門は循環器内科だからだそうだ)。


田舎暮らしそんなにいいことないですよ。

そんなに大変でもないけどw

これは余談ですが、ここら辺の年寄りは意外と足腰弱いです。
なぜなら、都会であれば新宿駅の改札出てから京王行くくらいの距離でも、絶対歩きません。
車で移動します。だから、たまに東京なんて行くとへとへとになってしまいます。
駅の中、車で移動するわけには行きませんからね。