明け方目が覚めたので、まだ薄暗い中、初日の出を見に砂浜へ歩いて行った。雲一つない快晴であったが、おそらく気温は零下。ただ、この日は波も穏やかで、水平線から昇る朝日はとても美しい。

 

 

穏やかな元旦をゆっくり、最終目的地のニューヨーク・ブロンクスへ最後のドライブ。

 

ニューヨーク市に入ると、運転の荒さに驚いた。狭い曲がりくねった道でもスピードを落とすことなく、強引に追い抜いて行ったりする。歩行者にも頓着していないようだ。カリフォルニアとは全然違う。こちらは公共の交通機関も発達しているし、こんな怖い思いをするなら、車は手放した方が良いかなという思いがよぎった。

 

午後ブロンクスのマンションに到着。

ここは今でこそ家賃の安く中南米の移民の多い下町であるが、戦前は少し高級な住宅地であったらしい。マンションはかなり古いが造りは素晴らしい。古いマンションにありがちな、ゴンドラのようなエレベーターを何往復かして車に積み込んでいた荷物を運びこんだ。車は駐車場がないのでマンションの裏に路駐した。近所の人はほとんど車庫がないようで、多くの人が路駐をしているようだった。

 

あらためて到着してみると、ニューヨークはカリフォルニアより一段と寒かった。

 

 

(おわり)