12月25日の朝にアパートを出発。まずはサクラメントから南下して、第一日目の宿泊地であるベイカーズフィールドという街へ。距離にして450キロほど。ちょうど東京から京都くらいの道のりである。

 

地図を広げるとサクラメントから真東に向かうほうがよさそうに見える。が、出発の数日前に学校で知り合った台湾出身の男性から、南回りで行くことをアドバイスされた。これにより冬場に凍結した道を通らずに済むとのこと。そして、良く調べてみると、南回りで行っても距離的にはほぼ同じであることも分かった。これは旅の安全にかかわる大変貴重なアドバイスだった。本当に運が良かった。

 

 

(ちなみに、彼は大変良い人で、我々の旅の安全を願って、台湾のお札と、鉄道の切符をくれた。鉄道の切符は「永康駅→保安駅」とあり、大変演技が良いとのこと)

 

 

ベイカーズフィールドに行く途中、セコイア国立公園という、巨木で有名な場所に立ち寄った。ここには地球上で最大の木と言われている、高さ80メートル・直径11メートルもあるセコイアデンドロン(ヒノキの一種)の木で有名な場所である。この木以外にも、巨大なセコイアがそこら中に生えており、息をのむような風景が広がっている。

 

この公園はシエラネバダ山脈の中腹にあり、車でのアクセスが可能である。ただ、往路の上りは良かったが復路の下りは少し難儀した。その理由は私の運転の拙さと、引っ越しによる荷物の重量である。

 

(つづく)