3年前の今日


午前9時ころ、パグのキューピーが突然痙攣し倒れました。

私はびっくりして…でも痙攣はすぐに治まり、普段通りのキューピーへ何事もなかったかのように戻ったので、私は安堵し、でも念のためにそのまま掛かり付けの動物病院に行きました。

が、痙攣の原因は不明。

『てんかんにでもなっちゃったのね~』


なんて暢気なことを言われ、その日はそのまま帰宅しました。

『てんかんはなっちゃう子はなっちゃうからっ。そんなに心配しなくても大丈夫ですよ』

と獣医師の言葉。

私も安心しきって、その日はキューピーを家に置いて学校に行きました。


あと5日の命とも知らずに、学校でもキューピーの話で盛り上がったり、親ばかぶりを発揮してたのを覚えています。


その日の深夜、再び痙攣…。

今度は口から泡を吹いて、それから失禁もしていました。

キューピーはいつまでたってもトイレの覚えない子だったので


つい


カーペットでおしっこしたことを怒ってしまいました。


しつけ、しつけと必死になってたから…


あの時、なんで怒りつけてしまったのだろう…

なんで抱き締めてあげられなかったんだろう…


でも不安から、そのまま夜間救急病院へ行きました。


てんかんに効く安定剤と点滴と皮下注をして帰宅。

夜間救急病院でも

『てんかんは飼い主さんの方が動揺しちゃうのよね…でも生死にかかわる病気じゃないから』

と説明をうけ、再び帰宅しました。


ところが


帰宅するなり再痙攣、しかもだんだんと痙攣を起こす間隔が短くなっていき、


過剰な心配だと自分に言い聞かせながら、早朝、再び夜間救急病院へ。


先生がたは少し迷惑そうに

『ただのてんかんだと思うけどね~。その痙攣発作を見てみないと判断できないから入院させて看てみましょう』

と言い、私はそのままキューピーを冷たい鉄格の中に置いて帰ってしまいました。

あと4日しか、
あの子には残っていなかったのに…

消毒剤と排泄物と獣臭のする、どこかわからない場所へ、私はキューピーをひとりぼっちにして帰ってしまった。

不安だっただろうな

怖かっただろうな

寂しかっただろうな

私が病院を去る時の、キューピーの悲鳴にも似た叫び声が今でも耳にこびりついて離れない…

私は

『キューピー、安心してね、ここは病院だょ』

と優しく声をかけて帰ってしまった。