12年間のうちに、精神的DVはほぼ毎日、身体的DVは大きくまとめれば8回程(物を投げるなどはしょっちゅうでしたが)、性的DVも。

本当に辛い毎日でしたが、私には宝があったから毎日頑張れました。


それは、娘と息子です。


初めの方の身体的DVから数回は、これはいけない事だと本人もわかっている上で後から反省してごめんと謝ってきましたが(謝れば良いという訳ではありませんが)、後の方は完全に頭が狂ってしまった状態だったので、あの男の中で完全に‟タガ”が外れてしまった状態になってしまっていて、俺は何も悪くない。悪いのは俺を怒らせたあいつだ。


ようするに、精神的DVも身体的DVも同じ感覚になってしまったという事です。



娘が幼稚園の年長・息子が4年生の時の10月頃。

本当にくらだない理由で逆上し、ひどい身体的DVを受けました。


それまでは、子供達が見ていない時だったのでまだ自分の中では子供達のお友達環境・学校環境などを守る事だけを考えて耐えられましたが、その10月のDVは子供達の目の前で起こってしまいました。


私が一番恐れていた子供の目の前でのDVです。



私が胸ぐらをつかまれて殴られたり、蹴られたりするのを見て、子供達二人は

「ギャー!!!やめてーーーーー!!!!」と泣き叫んでいました。


息子は普段穏やかでビビりやさんなのに、私の所に来て泣きながら私を守ろうとあの男を攻撃しようとしています。

娘は怖くて震えながらずっと泣いています。

最悪の状況です。



私は身体的DVをうけていても、泣いたことが一度もありません。

そういう時ほど異常に冷静になってしまいます。

なので私はずっとその時の子供達のいる位置と、あの男を見ていました。

完全に狂った目をしていて、何をしてもおかしくない状態の目です。



今一番起きてはいけない事は、子供に手がかかる事です。



まず私は息子に、「大丈夫。大丈夫だからもう少し離れた所にいようか。」と優しく言いました。

娘はあの男の後ろの方に居たので、「大丈夫だから。もう少し下がっててね」と言ったら下がってくれました。


今思えば、そう言っている時もあの男に殴られたりしていたので、子供側からしたら全然大丈夫ではないですよね・・・


嫌がっていた息子ですが、繰り返して言ったら少し落ちついてくれたので、私の後ろ側に息子を移動させて、何とかあの男の手が子供達に届かない距離を確保しました。


その時は、子供の事で頭がいっぱいで、痛みなんて全く感じませんでした。

その後、さんざん殴ったり蹴ったりした後 気が済んだのかピタッと暴力はおさまりました。



私は、何事も無かったかの様に子供をお風呂に誘導して、お母さんは大丈夫だから、怖い思いさせちゃって本当にごめんねと子供達に謝り、心配そうにしている二人に本当に申し訳ないと思いながら、何とか別の話で笑顔になるように話をして、子供達を寝かせました。


そしてこの日、子供達の泣き叫ぶ声を聞いた時、私の中で完全な決断が出来ました。


もう子供達の学校を心配している場合ではない。

このままでは、子供達の心が壊れてしまう。


でも、ただ決断しただけではあの男から逃げることは出来ないし何も変わらないので、この日からあの男から離れるための手段などを考えたり、色々調べたりし始めました。