新たなクエストは、「出産病院での初健診」!

選ばれし戦場は、巨大ダンジョン——大学病院。

この日、勇者サメ氏と姫クマ子は、病院という迷宮の恐ろしさを思い知ることとなる……。

🔹 受付完了!だが、そこに待ち受けていたのは…

「よし、受付終わったぞ!」

勇者サメ氏が意気揚々と受付票を確認する。

しかし、掲示板に映し出された診察番号を見て凍りついた。

「……今、診察中の番号が27……で、うちの番号が57……?」

姫クマ子が静かに尋ねる。

「……ってことは、あと30人待ち!?」

待ち時間、約2時間。

(これは……もはや単なるクエストではない、超耐久クエストだ!!) 


🔹 果てしなき待機戦争!勇者と姫、精神崩壊の危機

大学病院の待合室——そこはまるで異世界。

無数の患者が椅子に腰かけ、静かに自分の順番を待っている。

……しかし、静寂は逆に恐ろしい。


📜 試練①:スマホの充電が2%しかない!

📜 試練②:待合室の会話が気になりすぎる!

📜 試練③:時間が経たない!!


「昨日の夕飯、何だったと思う?」

隣の席から聞こえてきた、なんとも気になる会話。

姫クマ子の意識が一瞬で持っていかれる。

(……なにそれ!こっちは暇なんだから気になるに決まってるじゃない!)

だが、会話の主たちは肝心の「答え」を言わないまま、別の話題へ移行してしまった。

姫クマ子、敗北

一方、勇者サメ氏はスマホのバッテリーと死闘を繰り広げていた。

2%を切る充電残量

だが、ここで充電を失えば、この待ち時間をどうやって過ごせばいいのか……。

「サメ氏、充電大丈夫?」

「もう……無理かもしれん……」  

その時——

「診察番号57の方、どうぞー!」

きたああああ!!


勇者サメ氏、まさかの救済イベント発生!!

🔹 ついに診察!赤ちゃんの成長に感動!


診察室に入ると、医師が超音波モニターを映し出す。

「順調に成長してますね」

画面には、前回よりもさらに大きくなった赤ちゃんの姿が。

おお……!

すごい、もう手とか足とか動いてる……!

長い待ち時間の苦労も、この瞬間ですべて報われる。

勇者と姫、感動の涙をこらえながら、モニターを食い入るように見つめた。


🔹 いざ、無痛分娩予約の決戦へ!

診察が終わると、最後のクエストが待っていた。

「無痛分娩の予約、まだ間に合うか!?」

大学病院の無痛分娩枠は激戦区。

遅れれば、すぐに埋まってしまう。

「今日なら、まだ予約できますよ」

やった!!

勇者サメ氏、心の中でガッツポーズ。

姫クマ子も安堵の表情を浮かべる。


こうして、長時間の待機戦争と無痛分娩予約の戦いは大勝利で幕を閉じた!

🔹 クエスト完了!そして次なる戦いへ——

「また家宝(エコー写真)が増えたわね」

姫クマ子が満足げに言う。

順調でよかった……でも、次は何のクエストが待ってるんだ?

たぶん……体重管理の試練とか?

勇者サメ氏、ゴクリと唾を飲む。


次回「つわり終焉間近!?姫クマ子、激辛の誘惑に立ち向かう!」へ続く!!