偽善者やめました 第一話

しゃけ:
マイクは偽善者ってわけでなく、本当に「いい子、いい人」だったんでしょう?

 

マイク:
3人兄弟の末っ子として生まれたんだけど、生まれた時から「ここのうちの三兄弟はみんないい子だ」と言われて育ったんですよ。もう生まれながらに肌に馴染んでいて、まさかそれが「偽善」とは思っていなかったのね。

 

母親の口癖が「中学を不良にならないで卒業してほしい」だったので、不良になったら親をがっかりさせると思っていたし、先生や周囲の期待に応えることをやめられないでいたのかな。

 

しゃけ:
親を喜ばせたいという気持ちが強かったのかしら?

 

マイク:
裏を返せば「悪い子」になったら愛されないかもしれないという恐怖かもしれないよね。本来持っている性格はなかなかワイルドだと思うから(笑)ある意味演技というか偽善ということになるのかもしれない。

 

しゃけ:
母親からしたら、悪い子もかわいいんだけどね。不良になったら困ると言いながら「手のかかる子の方がかわいい」とか、ママは勝手なこと言うんです(笑)

 

マイク:
それをしゃけから学んでさ、なんでずーっと「いい子、いい人」をやってきたんだろ。バカじゃない?って思ったのが最近なのよ。

よく考えたら、なぜか不良っぽい男の方がモテるんだよね?母性本能をくすぐるとか言って。あーー損したって。

 

しゃけ:
ありのままのマイクのほうがモテてたかも?

 

マイク:
自由人でモテる男ってどこかに「悪さ」があるじゃない?人間味があるっていうか。
いい人やらないで、自分らしくいたらもっと違う人生になっていたんじゃないか?という後悔が少しある。

 

しゃけ:
マイクも「悪さ」が魅力でしょう?「偽善者」ってかなり悪い人だから(笑)

 

マイク:
え、結局悪かったの?そうだね、1年ちょっと前に、クラブハウスでしゃけと初めて会話した時に言われたね。
自分としては文句のつけようがないだろう、っていうくらい真面目に丁寧に話していると思い込んでいたんだけど。それがしゃけには「偽善」に聞こえた?

 

しゃけ:
かなり悪い人だな、って思いました(笑)そこが気になったし、魅力的だったということです。母性本能はくすぐられなかったけど(笑)なんだか嫌な人だな、とは思ったの。

 

マイク:
もうね、そんなこと人生で言われたことが一度もなかったから衝撃だった。今思えば怒られたことが全くない人生だったのね。誰もなにも言ってくれなかった。寂しいことです。

 

しゃけ:
インタビューしていて思うけど、業界のトップで働いている人はトップになればなるほど、かなり孤独だと思う。マイクは小学生の時から優等生、バイト先でも職場でも誰よりも業績上げちゃうんだから、誰もなにも言ってこないよね。

 

マイク:
うん。完璧を目指していました。でもそれも間違いだったと最近わかってきた。誰しも完璧になんてなれない。完璧に近づこうとすればするほど魅力的でなくなるし、孤独になるでしょう。

 

しゃけ:
そうそう。不完全だからこそ他の人が必要なんだし。自分は完璧だと思いこんだ人はかなり不幸だと思います。完璧に近くなったのに不幸になるんなら最初から目指さなくていいのにって小さいころから思ってた。

 

マイク:
はあ、そうか。しゃけの魅力はそこですね。

 

しゃけ:
あはは。わかってくれる人は稀なので。それを理解してきたマイクは筋がいい人だね!(笑)

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