女として生まれることを選んだか?

 

私は女として生まれることを自分で決めたのか?

日本を選んだか?

自分の名前を自分で決めてこの世に登場しましたか?

親を自分で選んだか?

地球に生れてくることを希望したのか?

 

私はわからない。

気が付いた時にはすでに「私」だった。

そしてもう私以外になれなくなっていた。

 

選べない、筋書なしの、ぶつけ本番のステージが気がついたら始まっていた。

 

私が主人公であることは間違いないが、私が誰なのかはわからないまま死んでいく。

 

「さて、死んだのは誰なのか?」