大人になれば何でも手に入る。
やりたいことは全てできる。
思い描く妄想は小さな掌に在った。
明日しか見えなかった幼い自分は、
いつしか明日の終わりを思う。
ものごとには終わりがあることを知る。
ありきたりな時間のあまりの愛おしさに気付く。
消えてしまうから愛おしい。
手にしたかったものは、ちゃんとここに在る。
例えば残された時間があといちにちだと告げられたとしても、
かき集めるものなんかない。
君の小さな手をとり、
この場所で、
昨日と同じように、
ありきたりで最高に幸せないちにちを、過ごすのだろう。