夢をみはじめる瞬間に、
「おかえり」の声が聞こえて、蘇る風景。
戻りたい。
戻れないから愛しい。
どうしようもなく切なさに襲われる。
寝ぼけ眼で電話をとる。
ちょうど今夢であなたの声を聞いた。
あたりまえにあなたがいた風景の中にいた。
いつもの電話越しの声に引き戻される。
仕事の合間のわずかな時間で、趣味の旅に出かけるという。
自分の時間を謳歌する姿を見る
ととても嬉しい。
あなたの苦労をみていながら、
あなたの望むような大人になれなかった。
ごめんね。
あなたの手の中にあるはずの、
あなたの時間のほとんどは、
子供達に捧げたものだった。
働きづめだった。
行ってらっしゃい。
素敵な、素敵な時間になりますように。