Tちゃんの絵 | 蒼空日記

蒼空日記

しあわせダイアリー



私には、とっても大切で素敵ないとこの3姉妹がいます。

特に長女Tちゃんは、
幼少の頃から、ワクワクする事をいっぱい教えてくれました。
芸術的なセンスの持ち主で、
彼女の行動、
創り出すもの、
描かれる絵は、圧巻です。

私は長女なので、
お姉ちゃんみたいな存在で、遊べる日は本当に楽しかった。
泊りに行けばよく、5時に起床でこっそりセブンにアイスを買いに連れてってもらいました。

その頃私は、コンビニを利用したことがなかった為、
朝早くに店が開いていて、更に朝食前に内緒でアイスを食べるという行為に、悪い事をしているような、でもとても興奮して楽しかったのを覚えています。

川で遊んだり、公園の噴水に入ってずぶ濡れになったり、
夏祭りでおみこしをひいたり、
四谷怪談を毛布かぶりながらキャーキャー言いながら観たり、

ほんとに、楽しい思い出ばかり。
とても尊敬し、特別な存在です。



今、
とても印象的でよく思い出される小学生低学年の頃の話です。

Tちゃんは落書き帳に、壁にかけられたテレビの絵を描いて言いました。

「はなえちゃん、大人になったら、こんな薄い絵を飾るみたいなテレビが普通になるんだよ。」

重く、分厚く、奥行きのあるテレビが普通の時代です。
私は到底信じられず、
うっそだーと、笑い飛ばしました。
その想像力に、あっぱれと思いました。

Tちゃんのあっぱれな想像は、
今現実となりました。

本人は覚えていないと笑いますが。

同じ頃、ドーム型の絵を描き、
原子力発電所の話をしてくれました。
お姉ちゃんと言っても3つ違いの子供が、原発の話をしたのです。

訳がわかりませんでしたが、
Tちゃんは真剣に話をしました。
あまりに真剣なので、
興味は無くても真剣なふりをして聞きました。

「この中には、すごく怖いものが入ってるの。この建物が壊れたら人がみんな死んじゃうの。
全然安全じゃないの、これ。
はなえちゃんが大人になる頃壊れて、大変なことになるの。」



その後学校の授業でも、
教科書からも、
原発は安全だと教わりました。

Tちゃんは、何を言っていたのか、何をそんなに怖がる事があるのか、
あの表情がよぎり、複雑な気持ちになったのを、覚えています。


何十年かの時を経て、
悲しくもそれは現実となりました。


小学生でも予言できた恐ろしい事態を、
大人達は防ごうとはせず、
収拾のつかない黒いバトンを、
愛する次の世代へ、
また次の世代へと、
受け継いでゆくのです。



私たちもいつしか大人になり、
子供を持つ歳になりました。

願う事は、みんな同じです。

この笑顔を守りたい。



あの頃の私たちと同じ位に成長した子供達は、
どんな未来を想像し、
語るのでしょう。



その想像した未来が、
明るいものでありますように。

そして想像より遥かに幸せな未来が待っていますように。






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