流れの向こう | 蒼空日記

蒼空日記

しあわせダイアリー

私はたまたま小学校から、駿東郡清水町という村に住んでいて、
富士山に降った雨や雪がボコボコ湧き出る柿田川の水をガブガブ飲んで生きてきました。

水が湧き出る様子が見えるんです。
澄み切った、「自然」です。

住んでる頃は当たり前の景色で、そう心に留める事などしなかった川が、今は違って見えます。
震災後の気持ちの変化で、たまの帰省で必ず立ち寄るようになりました。
大人になって初めて目にした場所も在りました。

水。草。花。空気。人間。お金。欲。いっぱい。

全てに気付き、人間があるべき姿に戻り、自然と共存する世界を思い描きます。
自分の事もままならない余分な贅肉付けたおばちゃんが、
あまりにも都合のいい、スケールのでかい未来予想図を思い描くようになりました。

目に飛び込むのは、キラキラとそれはもうキラキラと唄っているように輝く水面。
美しく、たちうちできない雄大さと、薄汚れたちっぽけな私。

この自然に生かされてきた私たちが、
間違いなく、破壊してく。
もーすぐとなりで、お金の為にこわいもんが燃やされるんだそうです。
いきてるもの。いのちと引き換えです。

こんな時代に生まれたのだから、痛みを分かち合うのが宿命だなんて、
こんなきれいな場所で、
とても四歳の娘の目を見て、言えません。

ごめんなさい。
これが私です。

川を眺めながら溢れる辿り着かない感情は、
やっぱり文字なんかにできなかった。

涙の反対で芽生える感情。
心の隙間を流れる川。




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