3回目は、原発再稼働の判断になる技術的なことを書いてみます。


発電は、現在は3種類の方法で行われています。


水力発電、火力発電、原子力発電、この中で、水力発電は、ダムに水を溜めてその落差で発電しますが


火力発電と、原子力発電は、かなり共通点があります。



みなさんは、火力発電と原子力発電のどこが似ていて、どこが大きく違うのか概要くらいは知っていますか?


基本的な所ぐらいは知っていて欲しいので、分かり易く解説します。



共通点は、蒸気でタービンを回して、それで発電機を動かして発電してる点です。


違うのは、その蒸気の作り方です。


火力発電は、重油を燃やしてボイラで蒸気を作ります。


原子力発電は、原子炉の中で核燃料の発生する熱で蒸気を作ります。


このタービンを動かす動力源である、蒸気の作り方が大きく違うのです。



火力発電では、ボイラで重油を燃やして蒸気を作りますが、圧力は60キロ(水深600mの水圧)で


温度は500度くらいの、高圧、高温の蒸気でタービンを回します。


蒸気で、高圧タービンを回した後、低圧タービンを回して、その後は復水器に流れて蒸気から水に戻ります。


その水は、復水といって、再度ボイラに戻されて、また高圧、高温の蒸気になりタービンを回します。


このように、同じ水が加熱されて蒸気になり、タービンを回した後、冷やされて水に戻り、またボイラで


蒸気になり、タービンを回すというサイクルを延々と続けています。




原子力発電は、火力発電のボイラに相当する部分が原子炉に置き換わっただけなのです。


ただ、蒸気の状態は、そんなに高温、高圧ではありません。


たぶん、圧力は5キロ以下(水深50m)で、温度は200度はないかと思います。




このボイラと原子炉の決定的な違いは、制御がボイラは容易ですが、原子炉はとても難しいのです。


ボイラは、停止するときは、燃料弁を閉めればokです。  専門的には、自己蒸発などもあり、しばらくは


ボイラ内の保有熱で蒸気は発生しますが。  5分程度もあればボイラは停止します。  そうすれば


蒸気がないので、タービンも停止します。



一方、原子炉は、核燃料棒を原子炉から引き出して、蒸気の発生を停止させますが、その核燃料棒を


その後ずっと冷やさないといけません。  熱を発生する間はずーと長期間そうしないといけないのです。




ボイラが、すぐ停止するのに比べて、原子炉はとてもやっかいなのです。


福島第一原発が、全電源消失に陥り、原子炉の制御不能になりその後どうなったかは、ご存じですね。



火力発電は、石油を燃やすのでCO2を大量に発生し、地球温暖化の原因のひとつになります。


原子力発電は、CO2はゼロで地球温暖化の防止に役立ちますが、ひとたび問題は起こせば


膨大な範囲に影響がでます。



このような両方の発電システムの一長一短を理解した上で、あなたはどちらを選択しますか?


それとも、両方の共存を選択しますか?


はたまた、太陽光エネルギーなどに期待しますか?


そんな中で、大飯原発の再稼働がいま議論されてる訳です。



ではまた。