9月10日の記事で一度書いたのですが、その時いただいた資料を紹介したいと思います。
「東日本大震災における障害者市民支援活動と今後の課題」
NPO法人 ゆめ風基金理事 八幡 隆司
ゆめ風基金理事の八幡さんが先週、地元で講演していただき、その時配布されたA3サイズ2枚の資料から
抜粋してみます(ここに紹介する許可を得ていませんが、障害者の福祉、介護に携わられてる方には
是非、被災地の障害者の実態を知っていただきたいと思い、掲載します、番号等は資料のまま転記しています)
4.東北沿岸部の特徴
ホームヘルパーやガイドヘルパーなどの利用者、サービス提供者がともに少ない。
(施設サービス中心で在宅サービスが弱い)
幼い時から寮生活など、入所の福祉サービス経験が多い
福祉サービスを提供する事業所数(特に訪問介護、移動支援)が少ない → 入所施設を利用しない場合は
家族が支えることが当たり前になっている
5.災害時における障がい者支援の難しさ
1)安否確認の難しさ
避難所に避難せず、施設を頼る、あるいは親戚を頼る、自宅が住みにくい状況でも自宅にとどまるなど
被災障がい者の存在がわからない場合が多い
2)ニーズ把握の難しさ
当事者側: 我慢、あきらめ
支援者側: ふだんの交流が少ないため、障がい者が何を求めているかを聞き出すことに、時間が必要
3)地元のサービスの欠乏と長期支援の難しさ
阪神大震災ではニーズも多くあり、地元サービスやヘルパーなどは地元・周辺部で確保できたが、東北では
地元サービスが少ないため、新たに事業立ち上げも視野に入れることが必要。
4)仮設住宅についての課題
構造や建て方など、障がい者や高齢者についての配慮がない。
バリアフリーは建物構造だけでなく、医療機関や買い物などのアクセス、生活支援など全ての面で
考える必要がある。 物理的な困難をソフト面でどこまで補えるかが課題。
アパート仮設は居住性は良いが、仮設住宅に避難してることがわかりにくく、一人一人の支援について
どう考えていくのか。 高齢者用グループホームに比較し、障がい者のためのケアホームが非常に
少ない、 新潟で建設されたデイサービスのプランが未だにない。
6.今後の支援の方向性
4期に分けた活動
第1期: 災害発生から仮設住宅建設が始まるまでの、緊急な支援活動をおこなった時期。
第2期: 仮設住宅建設が始まり、ほとんどの人が入居を終えた時期。
第3期: 仮設住宅の入居が完成し、震災後1年目を迎えるまでの時期
第4期: 震災後1年目を迎えてから2年目を迎えるまでの1年間で、復興住宅へ避難者が移るまでの時期
第1期の特徴は避難所に避難している障がい者が少ない中、在宅になっている人も含めて障がい者の
安否確認をどのようにして行うかが課題。 また出会った障がい者家庭に福祉機器、医療機器、生活
物資を届けるとともに、医療機関への送迎サービスや避難所へのヘルパー派遣などを行うもので、緊急な
支援が必要、対応のスピードが優先される。
第2期では、仮設住宅の申請手続きや、仮設で必要なものの提供。 またグループホームなどに
閉じこもった居た人などから、買い物など外出サービスなどのニーズが出てくる。
親戚の家に身を寄せていた人も、仮設住宅に移ってくるので、この時に新たな障がい者の方に出会うことが
ある。
今後は第3期に入っていくことから、地元団体とより連携を深めながら、長期の支援、新たな福祉サービスの
立ち上げの方向を考える。
沿岸部被災市町村にモデル事業としての拠点を構える(現在宮城を中心として模索中)
被災地で、5年、10年経っても役に立つ活動拠点とは何か?
被災地の人達の雇用につながる動きをどこまで出来るのか?
規模などは現地調査、助成金の活用度合いなどで決める。
まだまだ、あるので残りは次回に回します。
ではまた。