昨年の大学選手権。
その前年にかろうじて入替戦に勝利し踏みとどまったところからのスタートを思えば、
よくぞここまで来たという見方も出来なくもない大学選手権だった。
ただ、その負け方が14人の京産大に屈辱的大敗という見ていて辛くなるものだった。
そして今年 その悔しさを晴らす戦いが始まる。
この悔しさは大学選手権でしか晴らすことができないものだ。
ただそこまで辿り着くには昨年以上に試練がある。
大学選手権への出場枠が3枠しかない。
留学生が3人に拡大。
いずれも法政にとっていい風ではない。
ただ、そこを越えていかないと道は開けない。
勝つしかない。
大学選手権の日程を見ると終盤の3連戦が試練となる。
法政としては全勝で行かない限り道は開けない。
今日は法政がその苦難に向かってどのくらいの力があるかに注目していた。
(前半)
開幕戦ということもあってか法政 硬い感じ。
ミスからやや押されぎみ。
10分 法政 スクラムから中央陣内深くに入り、左右に細かく繋ぎ、最後は飛び込んで来た
山下選手がトライ
G失敗
法政5-0中央
13分 法政 相手ラインアウトミス 拾い上げ、飛び込んできた山下選手がまたも突き抜け
トライ
G成功
法政12-0中央
立て続けに2トライとるも法政の動きは決して良くなく、法政ペースではない。
ミスが多くリズムに乗れない。
徐々に法政陣内でのプレイが多くなる。
26分 萩原選手負傷で井上選手IN
暗雲が漂う。
そして交代の井上選手が入る前にゲームは流れて一人少ない状態・・
30分中央トライ
G失敗
法政12-5中央
法政ミス多く防戦一方。
チームをまとめる核がいない感じ。
対する中央は勢いに乗る。
ベンチ、スタンドが一体となって大きな声援で法政にプレッシャーをかけてくる。
法政スタンドはいつもながら静か。
40分 中央モールからトライ
G失敗
法政12-10中央
前半終了
法政はかろうじてリードしているが、相手のミスに救われてる。
スクラムは思ったほど押せない。というか全くの互角。
タックルミスが多く、簡単にゲインされている。
キックミスやパスミスなど肝心なところでミスが多く波に乗れない。
勢いは中央にある。
法政はこれ以上中央に勢いづかせないためにも後半修正して何としても先に
トライをとりたい。
(後半)
橋本選手OUT 大澤選手IN
後半開始早々法政陣内に中央が迫り嫌な感じ
5分 法政 久々の敵陣。金井選手が抜け出し、フォローした中村選手がトライ。
G成功
法政19-10中央
欲しかった後半最初のトライがとれた。
ただ依然として一進一退の攻防が続く
後半20分 スクラムから均衡が崩れだす。
20分 法政陣内 相手スクラムのピンチの場面。
ここで法政FWが奮起。
スクラムで押し勝ちピンチを脱すると、今度は敵陣でスクラム。これを押しまくり、
中井選手が突破から吉永選手がトライ。
G成功
法政26-10中央
中央を突き放す貴重なトライ。
俄然法政 呪縛から解き放たれたかのように動きが変わる。
24分 法政自陣から中井選手の突破から奈良選手、金井選手ときれいに繋ぎトライ
G成功
法政33-10中央
27分 中央反則に法政スクラムを選択
スクラムで完全に優位に立つ。
32分 法政 敵陣深くでFW戦
ゴリゴリ押し込み、最後は塩見選手がトライ
G失敗
法政38-10中央
38分 法政敵陣深くで中央にプレッシャーをかけ、ボールを奪取すると数的に余っている
左に展開して、呉選手がトライ
G失敗
法政43-10中央
ノーサイド
法政 前半苦戦も後半一気に突き放し開幕戦を制す。
まずは大事な1勝目をあげる。
開幕戦ということで緊張もあったと思う。
またメンバー的に何とか間に合った感じの選手も多く、
チームとしての連携面で息が合わずにミスが頻発。
自ら首を絞めチームは停滞。
逆に中央は勢いに乗る感じ。
正直 法政の出来の悪さに、このままでは開幕戦敗北と一瞬よぎった。
後半スクラムで優位に立つとようやく法政にもエンジンがかかり一気に突き放す。
後半に限って言えば勢いつけて後半に入った中央を完封。
後半は快勝といって良い。
まずは確実に勝ち星を挙げて行くことが大事だ。
ただ、法政の壁となる3強との対戦を考えたとき、
この出来だったら前半でゲームは終わってしまう。
チームの完成度は徐々に上がって行くだろうが、3強との対戦が
終盤でよかったと思いたい。
今日の課題を克服して、2戦目の専修戦はもっと上積みある内容としたい。
今日のリーグ戦他大学の試合 3強はいずれも勝った。
ただ、日大、専修、拓殖
いずれも善戦している。
3強以外も法政にとって楽な相手はいない。
法政は更なる進化が必要だ。
選手の頑張りに期待する。
頑張れ 法政!