本日 琴奨菊が優勝した。
おめでとうございます。
怪我に苦しみ、辛く悔しい長いトンネルから抜ける素晴らしい初優勝だった。
いや~長かった・・・・10年ぶりか・・・
栃東以来・・・実に長かった。
ここ10年 蒙古力士に席巻され、更には八百長やらで日本国技ながら見るのがつらくなるくらい
醜態を晒し、日本人力士のスター不在と寂しい限りだった。
でも今場所の琴奨菊は出足鋭く、一気の寄りで快進撃。
3横綱撃破とこれまでの不本意の成績が嘘のような素晴らしい相撲だった。
琴奨菊だけでなく、我々日本人にとっても待ち焦がれた優勝だったと思う。
日本人力士もやれる!!
これで刺激を受けた力士がどんどん続いてほしいと願わずいられない。
特に今場所無念だった遠藤、御嶽海には今後是非巻き返してほしいものだ。
ただ素人ながら思うことがある。
10年もの間、強い日本人力士を育てられなかった親方衆の指導力は何だったのだろうか?
真摯に反省する必要があろう。
「かわいがり」といった悪質ないじめ、殺人のような指導など
こういった親方の不始末もこの10年の中で膿が出た感じだ。
不振の10年というのも頷ける感じがした。
それと日本人力士でも今場所の琴奨菊のように本来強い力士はいっぱいいる。
でも怪我で力士寿命を浪費してしまっている力士が多すぎる。
琴奨菊も大怪我を引き擦りながら土俵に努め、苦しい場所が何場所も
あった。
大関昇進後 勝ち越しても優勝争いすら絡めないし、負け越しもあり実に長い厳しいトンネルだった。
他のスポーツならしっかり怪我を治して再起を期すアスリートは多いが、
どうも相撲界だけは昔ながらの悪しき根性論が根強く、少々の怪我では休場させない。
そんな閉鎖的な一面があるような気がしてならない。
結果、いつの間にか相撲協会は日本人の有望力士の芽をつみ、
スター力士をつぶしてしまっている気がして、その結果10年もの間
国技と呼べないくらいだらしない結果を招いた一因でもあろう。
怪我をしても休ませない。
結果怪我を重症化させ、慢性化させ、本来の力を出せず、
有望株がいつの間にか横綱大関など夢に終わってしまっている。
確かに休場すれば番付が落ちるのもあるが、「急がば回れ」の考え方をもっと定着させるべきだと思う。
しっかり怪我を治して勝負をかけるという、他のスポーツ界でもやっている考え方を
もう少し取り入れるべきだと思う。
国技の相撲とは言え、商売でもある。
協会が儲かり、繁栄するにはファンが喜ぶ力士がいなくてはならない。
即ち強い日本人力士が必要だ。
歴史ある国技だから当然だ。
この長いトンネルを今日脱し、良かったで終わるのではなく、
大いに反省し、根性論だけでなく、しっかり怪我を治させ、強い日本人力士を育ててほしい。
そして、2度と暗黒の10年など絶対つくってはいけないと思う。