春季大会第2戦 法政vs明治。
相手も豪華なメンバーをそろえてきた。
昨年対抗戦5位に甘んじ、国立にも進めず、
早いオフを迎えた明治。
明治もまた、法政と同じく、もしかしたら法政以上に今季の巻き返しを強く誓っていたのかもしれない。
試合の随所にそんな気持がプレーとなって現れていた。
結果は以下の通り。
法政 明治
前半 7 36
後半 26 21
合計 33 57
法政完敗
(前半)
1分 開始とともに、明治選手の体幹の強い走り、更には二人三人と素早い寄せに
法政はズルズル後退。瞬く間にトライを奪われる。ノーホイッスルトライだ。
法政がやりたかったことを逆にやられてしまった。G成功。
法政0-5明治
重量FW擁する明治に対し、法政がいい試合をするには1列の頑張りは必須条件。
以前にも書いたが、層の薄い法政1列そしてHB団の成長なくして、今期の法政の躍進なし
と思っている。
そんな中で、前回の筑波戦で、運動量、DF面で成長した姿を見せてくれた前島選手には
特に期待していたが、、開始1分 グランドに倒れる。
足首を痛めたのか苦痛に顔を歪め、担架で担がれ退場。
軽傷であることを願うばかりだ。
開始早々暗雲が漂う。
7分 法政 明治陣内深くに入りマイボールラインアウト。これを見事キャッチし、モールで押し込み
小池選手がトライ。G成功。
前半 法政の見せ場はこれ限り。
法政7-5明治
13分 最初のトライ同様、明治の素早い攻めに翻弄され、被トライ。G失敗。
法政7-10明治
17分 明治 これまた同様の展開でトライ。G失敗。
法政7-15明治
攻守にわたり明治の寄せの速さが目立つ。法政はついていけない。
25分 明治SOの個人技で突破されトライ。G成功。
明治の良いところばかりが目立つ。
法政7-22明治
35分 明治 法政陣内深くからFWがゴリゴリと縦をつき、押し込まれトライ。G成功。
法政7-29明治
40分 これまで同様、明治BKの素早さに翻弄され被トライ。G成功。
法政7-36明治
そして前半終了。
明治選手の体幹の強さ、そして攻守にわたることだが、そのフォローに寄せる速さに、
まったくターンオーバー出来ず、繋がれて瞬く間にトライにつながってしまう。
とにかく明治選手のミスが少なく、各プレーの精度が高い。
明治も早くから準備してきた事を髣髴させる。
春の時点では、前戦で対戦した筑波よりもはるかに強さを感じた。
一方、法政は個々人での突破は再三あるもののフォローがなく孤立。更にはラックからの球出しの遅さ、
パス精度の悪さ、安易な場面でのノッコンなど、各プレーの精度面で明治とは対照的だった。
(後半)
1分 またも前半同様 明治の素早いアタックに対処できず、再びノーホイッスルトライ。
G成功。 いったい何点取られるのか? 不安よぎる。
法政7-43明治
8分 法政、久しぶりに明治陣内深くに入り込み、ラインアウト。
前半同様モールを組み、小池選手が押し込みトライ。G失敗
法政12-43明治
12分 SH交代で金子選手が入ると流れが変わる。
素早くポイントに入り、球さばきもよく、テンポがよくなる。
16分 法政 明治陣内ややはいったあたりから、素早く左展開。
金子⇒井上⇒金⇒犬飼⇒半井選手ときれいにつないでトライ。
G成功。
法政19-43明治
20分 西内勇二選手IN。期待の選手がついにAデビュー。
兄の西内主将とともに3列を形成。
【西内主将(青キャップ)と西内勇二選手(右 白キャップ) 顔、体格 そっくり!!】
(同 スクラム)
25分 法政 明治陣内10mラインに入ったあたりのラックから、明治選手のノッコンを
川地選手が拾い、そのまま突進でトライ。G成功
法政26-43明治
法政ルーキー PR黒田選手IN
明治相手に良く走り、スクラムでも健闘。
30分 追い上げムードだったが、明治BKにトライを奪われ突き放される。G成功。
法政26-50明治
35分 法政 明治選手にキックをチャージされ、カウンターのような形で展開されトライ。
法政26-57明治
40分 法政最後の意地。堺選手がラックから抜け出しトライ。G成功。
法政33-57明治
そしてノーサイド。
完敗だった。
法政選手は、昨年に比べ体は大きくなってきたが、強豪校に比べればまだ途上のことが分かる。
まだまだ小さい。
明治選手の体は大きく、運動量も落ちない。
すぐにできることではないので、今後も平素からコツコツと体を作るしかない。
明治選手の攻守にわたる寄せの速さ。法政もタックルに行ってるが、体幹が強く、簡単には
倒れない。そうしてる間に明治の寄席が早く次々と選手が集まってくる。
決まりごとが徹底されている感じで、法政はこれに圧倒され、後手後手になって後退した。
逆に法政の寄せの遅さが目立つ。
これを克服した上でさらに1試合フルに走れなければならないから、重い宿題だ。
法政展開時の球出しの遅さ、パス精度も課題ですな。
悪いことばかりかいてもつまらないので少し良かった点も書こう。
ワンサイドゲームになるかと思ったが、何とか踏みとどまり。
後半だけ見れば、法政が勝っている。
それは、明治選手が勝負ありで気を抜いた点もあろうが、
後半10分過ぎから法政の動きにリズムが出てきたからだ。
金子選手の球さばきがよく、テンポがよくなり、明治を後退させた。
前半もし、これが出来ていれば大量失点も抑えられた気がする。
川地選手ほか突破する場面が何度もあり、法政選手のフォローが付けば得点と思わせる
場面も何度かあった。
後半20分に入った西内弟選手を見ていたが、ディフェンスが良く、兄同様の体幹の強さを感じる。
30分過ぎの西内ブラザーズが仕掛けた突進は、見入ってしまった。
ほぼセンターから、西内主将が突破で大きくゲインすると、弟がフォローし、
これまたビッグゲイン。
グランド中央から西内主将⇒西内弟⇒西内主将⇒小池選手と明治Gラインまであと少しという
ところまで迫った。
西内弟選手も3列戦線に参戦資格十分で楽しみ。
今後も注目だ。
明治にBCも圧倒され、まだまだ途上の法政。
一夜にして劇的に強くなるわけではない。
平素からの積み重ねが必要だ。
厳しいけど、いい勉強となる試合だったと思う。
是非とも練習の中で教訓を活かしてほしい。
頑張れ 法政。