昭和のくじをめぐる駄菓子屋攻防戦 | 夢の続き・・・

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大阪では、ハズレくじばかりしかなかったとして、露天商が詐欺の容疑で逮捕される

ニュースが流れた。


http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date1&k=2013072900015


被害者の方は、本当に頭に来たんだろうけど、正直笑ってしまった。


よく14000円もクジ引いたと思う。


実は小生も、これとよく似たくじ引き経験がある。


相手は露天商ではなく、地元駄菓子屋の婆さんだ。


あれは小生たちが子供のころに繰り広げられた駄菓子屋の婆さんとの攻防記録だ。


ふと思い出したので書いてみようと思う。


といってもAmebaの前のGooでブログをやっていた時にも書いたが・・・。





楽しかったこと、嬉しかったこと、悔しかったこと、悲しかったことなど子供の時に感じたことを

今思い出すと、心が和むことがある。
そして知らないうちに、幼い自分の考えを振り返り、顔が緩んでいることに気がつく

駄菓子屋の婆さんと小生たちが昭和の終盤に繰り広げられた知恵比べじゃ!!
あれは小生が小学生の時じゃった。

駄菓子屋には、婆さんが良く似合う
小生の家の近くの駄菓子屋も何故か婆さんじゃった。
しかもいつになっても年をとらない同じ顔の婆さんじゃった。

そこでは100円もって、ふ菓子、ソース煎餅、飴、メンコ、酢イカなど安かったので、
組み合わせてよく買ったものだ。

そしてクジ。
原始的な紙を剥がすとアタリ・ハズレの書かれたクジがあった。
これは実に剥げやすく、悪ガキだった小生や仲間達は、婆さんの目を盗んでは僅かに剥いで、アタリ・ハズレを見極め、アタリを見つけては、わざとらしく婆さんにお金を払ってクジを開き、アタリをアピールし、景品(ゴムで出来た昆虫とかアニメキャラクターの人形だったと思う)を労せずゲットした

一方、婆さんも頭を使っていた。
ある日、婆さんは目の届くところにクジを置き、ガキどもに小細工をさせないようにした。
景品は1等~5等くらいに分かれたクジであったと思うが、1等はウルトラマンが中に入った透明な野球ボールくらいの大きくて、綺麗なスーパーボールだった。

今思えば、どうでもいいようなものだが、当時の小生や近所のガキたちは瞬く間に目を奪われ、1等しか眼中になく、欲しくてたまらなくなった。
しかし、なかなか毎日の小遣いを投じても当たらない。
そこで近所のガキ達と話し合い、みんなで行ってクジを買い占めた。
絶対当たるはずなのに、全員1等は当たらなかった。
何故だと思いながらトボトボ帰るしかなかった

しかし、次の日、1等のスーパーボールは大金(確か500円位だったと思う)で売り出されていた。

何のことはない。婆さんが予め1等を抜いておいたのだ
「婆さん!! 恐るべし」そして「大人は汚い!!」と自分達がやったことを棚に上げて小生は思った。
あれは暑い夏の日の事じゃった!!