いや~春季大会も はや第4戦。
ここに最強の敵を法政Gに迎えた。
慶応大学。春は強いですな。
先日の早稲田戦。法政は善戦はするも力負け。
その早稲田を43-5で圧倒したのが、慶応大学。
そんな相手を迎えて法政はというと・・・・。
怪我人多数。続々追加。
金曜日の発表されたメンバーが変更するくらい怪我人が多い。
堀選手、小池選手、今橋選手の名前も消えた。
開始前から本当大丈夫かな・・・? ゲームになるか? 不安だった。
しかし結果は以下の通り。
(法政A)
法政 慶応
前半 24 17
後半 14 26
合計 38 43
(得点)
前半:森井T(G×)⇒中田T(G◎)⇒森井T(G◎)⇒小澤T(G×)
後半:鈴木智T(G◎)⇒森井T(G◎)
法政 ラスト1分で逆転を許す惜敗
内容はこんな感じ。
尚、記憶違いはご容赦を。
(前半)
5分:反則で得たキックで敵陣Gラインまで10m位に迫り、マイボールラインアウト。
見事キャッチし、FWで何度もゴリゴリ押し込み、最後は森井選手トライ。
仕上がり度の高い慶応相手に堂々とした立ち上がりで早稲田戦に続く先制トライ。
法政5-0慶応
11分:やや慶応陣内に入り込む法政のパントに対し、処理を誤った慶応の隙を突き、
WTBに入った中田選手が大きく蹴り上げ、自ら走り込み、右サイドギリギリにトライ。
法政12-0慶応
18分:慶応も反撃。慶応WTB服部選手。素晴らしい切れのある走り。
法政のタックルの甘いのもあるが、個人技であっさり抜け出されトライを奪われる。
慶応の反撃。流れは慶応へ。
法政12-5慶応
21,28分にも服部選手に走られトライ。逆転をされる。
法政12-17慶応
36分:法政モールで慶応陣内中央22mラインに入り込み攻める。
左に展開。
中村選手が相手を惑わすブラインドパスで走り込んできた森井選手に渡ると、
豪快に抜け出し、トライ。森井選手2トライ目。
法政19-17慶応
40分:更に攻め込む法政。22mラインあたりだっただろうか、猪村選手がボールをもつと、左サイド
ギリギリに走り込む小澤選手が呼ぶ。猪村選手絶妙のキックパスを上げると
ドンピシャのタイミングで走り込んだ小澤選手がキャッチし、そのままトライ。
2人の素晴らしいプレーだった。
法政24-17慶応
そして前半終了
リードして折り返す。失礼ながら意外な展開。
審判の方が言っていたが、法政も慶応も、走るいいラグビーをしていて、面白いと褒めていた。
前半、久々先発の猪村選手のキックで効果的にエリアをとっていた。
ただ、慶応もさすが。よく鍛えられていて徐々にそのキックに対応。
慶応FB、WTBは素晴らしく、猪村選手とのキック合戦でも
全く負けていない。徐々に単調なキックだけでは通用しなくなる。
慶応FB、WTBがボールを受けると、自陣からスピードあるキレキレの走りで駆け上がり、
法政ディフェンスを悩ませる。何度もビックゲインを許した。
また、慶応は統率がとれ、全体的にミスが少ない。
集中力があり、7点のリードなど0に等しい感じがした。
一方、法政も素早い出足の押し上げ、そしてタックルで、早稲田を切り裂いた
慶応アタックを良く防いでいたと思う。
中村選手も素早く玉を捌いていたと思うし、猪村選手や小山選手とともに声を良く出して後輩を
鼓舞していた。
ただ、今回の驚いたのは新戦力選手たち。
不利と思っていたスクラムでは善戦。
前半2トライの森井選手、堺選手、西選手、宮崎選手の運動量そして激しさは、素晴らしく、
観ていて楽しい。越田選手もラインアウトにはまだ課題あるも、良く走るし、タックルもいい。
BKでは、半井、今橋選手と言った法政の両翼を欠いた中で、中田選手、小澤選手がともに1トライ。
またタックルも素晴らしかった。
こうしてみると、去年のほとんどAではなかった戦力が台頭し、慶応相手に堂々としていて
この点は、慶応も驚いたのではと思う。
(後半)
早稲田戦では後半失速。
どこまでもちこたえられるか?
12分:法政 相手反則から得たキックで慶応陣内深くに攻め込む。
ラインアウトから、FWによる怒涛の攻撃。
最後は鈴木智選手が押し込みトライ。
法政31-17慶応
14分:法政ここで安心感が出たのか、悪い癖がでる。
相手のキックオフに早稲田戦でもあったが、集中力を欠き、反応が遅い。
慶応にあっさりボールを奪われそのまま突破から崩され、ノーホイッスルトライを奪われる。
こういうところは、強豪校と比べて、まだ精神的な弱さだと感じる。
法政31-24慶応
19分:法政陣内深くでラインアウト。キャッチすると再びFW戦をしつこく展開。
最後は森井選手が、この日3トライ目となるトライを挙げる。
素晴らしいの一言。
法政38-24慶応
しかし、法政の見せ場もこれまで。
徐々に足が止まる。
24分、33分の連続トライが示す通り、運動量が急激に落ち、タックルも甘くなる。
33分のトライでついに同点に。
法政38-38慶応
ここにきて慶応も疲れてきている。
そして最終章は、勝ちたいと思う方が勝つといった技術よりも精神面といったような場面が続く。
35分近辺 法政は慶大陣内深くに入りラインアウト。しかし、肝心のところで焦りなのか
呼吸が合わずミス。チャンスを失う。
一方、耐えた慶応は・・・
40分:法政の反則からキック一本で法政右サイド陣内5mラインまで迫り、慶応ボールのラインアウト。
これをキャッチされ、左に展開されて、左サイドに痛恨のトライを奪われる。
法政38-42慶応
そしてノーサイド。
法政 あと一歩及ばず無念じゃ!!
悔しい。早稲田戦同様、やりようでは勝てる試合を落とした気もする。
ただ、その反面、大敗も覚悟した中で、この善戦は素直に嬉しい。
勿論、何と比べるかにより今日の評価も割れるのだろうが・・・。
去年の慶応戦での惨敗を見れば、内容は全然違っている。
しかも、怪我で大きく戦力を欠いた中で、チャンスをもらった選手が活躍し、
新戦力の台頭を印象付けた。
夏合宿を超えれば、代役から主役になる可能性を感じた。
特に2列、3列は大激戦となろう。
森井選手、宮崎選手、堺選手、西選手は実に熱いプレーを披露。
西内兄選手以外は安泰な選手が思い浮かばない。
その一方で、やはり早稲田、慶応に比べ、走り勝つだけの体力がない。
この日も早稲田戦ほどではないが、慶応戦と足色は違っていた。
それと試合に対する集中力。
苦労してとったトライの直後、大事な時間帯なのに、安心したかのように緩慢なプレーであっさり
被トライ。
はたまた早稲田戦、そして今日の慶応戦でもみられた終了間際でのディフェンス
しきれないもろさ。
強豪校に、「勝つための集中力」では遠く及ばない。
集中力の持続は課題中の課題だろう。
これがないと、強豪校に対し「善戦」止まりで、「勝利」に結びつかないような気がする。
この点での成長を是非とも期待したい。
ただ、今日の試合を見て感じたが、このメンバーで慶応相手にラスト1分まで追いつめた。
選手たちは負けた悔しさもあろうが、やっていることに対する手応えも感じているであろう。
小生も新聞や雑誌で言うからでなく、現場で実際観ていて明らかに進化を感じている。
谷崎イズムは着実に浸透してきているのではなかろうか。
夏合宿で多くの戦力がもどり、もう一度厳しい競争のあとは、化ける可能性を
近年の中で一番感じている。
秋そして正月にはオレンジブルーの躍動を見たいものだ。
法政の更なる進化を期待する。
頑張れ 法政!!