明治人の肖像 | 夢の続き・・・

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法政ラグビー、映画、旅行、史跡めぐり、食べ歩き、犬、自然、世の中の出来事などを気の向くままつぶやこうかな。

先日 久々の東京出張。

予定より早く終わったので、向かった先は、東御苑 三の丸尚蔵館。

ここでは今、無料で

『明治12年明治天皇御下命「人物写真帖」-四五〇〇余名の肖像』

という展覧会が開催されている。


http://www.kunaicho.go.jp/event/sannomaru/tenrankai61.html


3月10日までの開催。

小生は歴史が好きだが、その中でも幕末~明治は特に好きな時代の一つなので、

何としても見たいと思っていたが、ギリギリまにあった。


明治12年というと1979年。


黒船が来て、欧米との不平等条約を結んだのが、1954年と1958年。

江戸幕府が倒れ、明治政府になったのが1968年。


西郷どんが起こした西南戦争が1977年。

大久保利通が紀尾井坂で暗殺されたのが1978年。


この時代は好きだけど、こうして考えてみると、明治12年は、まだまだ安定していなくて、世界を観れば

植民地獲得を目指す欧米列強。

日本は生き残りをかけた、今の比でない凄まじい国難の時代だ。


とても暗い時代。


されど、日本人が、国を守るために西洋文化を必死に学び、近代化を成し遂げた

情熱と底力を感じられる時代でもある。


この写真は、明治天皇が信頼する臣下の写真をそばに置くために行われた

事業で、4500名にも及ぶという。


この事業により、写真というものが広がったという別の側面もある。


展示自体は入れ替わりの為、全部が展示しているわけではない。


が、歴史上大活躍する多くの人物の写真が展示してあった。


伊藤博文、山県有朋、勝海舟、岩倉具視、榎本武揚、黒田清隆、西郷従道、

大山巌、寺島宗則、桂太郎、上原勇作他、教科書や小説に出てくる人物多数。


そうそう 今 大河ドラマ「八重の桜」でも出てくる会津の殿様 松平容保の写真も

あった。このころになると許されたんだな。



いずれの写真も初めて見るものばかり。


撮影当時の頃 主役の人物、そして次世代に主役になる人物など世代は広い。


今回の写真は教科書で出てくるような有名な写真とは印象が異なる。


明治12年なので、みんな若い。20代、30代多数。


されど上記したように凄い国難の時代。


この若さで重い使命を帯びているので、その顔の精悍たるや、100年以上経った今でも迫力が

伝わってくる。


個人的には、坂の上の雲の主役たちが印象深い。

日露戦争の英雄たち・・・。

日本が列強と肩を並べるために、国の浮沈を賭けた戦い。


バルチック艦隊を撃破した東郷平八郎 34歳

二〇三高地でおびただしい犠牲を出しながらも攻略した乃木希典 32歳

同じく名参謀長 児玉源太郎 29歳。

満州の地で、世界最強のコサック騎兵団を破った秋山好古に至っては22歳。


残念ながら弟の真之はまだ勉強中なので、まだ松山かな? 写真はなかった。


それにしても何という若さだろう。これが25年後、国家を賭けて大勝負した男の顔なのか・・・・。

鋭い視線。


こういった何人もの人物と見ているだけで会話が出来た気がした。


ちょっとしたタイムスリップが出来る。


幕末、明治が好きな方、お奨めです。

3月10日までです。

明治の偉人たちと目で語ってみて下さい。