オープニングゲームの法政は、ここ2年完敗の大東文化との対戦だった。
ここ2年、開幕戦はいずれも敗退。
なんとも霧がかかったように暗い気持ちになった。
そしてその霧は、その後もまとわりつき、一昨年は入れ替え戦に。去年は、ギリギリ
決定戦で大学選手権に出るくらい苦しいものだった。
開幕と言っても同じ1試合ではあるが、何と言っても初戦。
勝つと負けるでは精神的に違うのだろう。
そういう意味では法政にとって開幕はとても大事な一戦だと思う。
これを落とせば、暗い気持ちで、関東、流経、東海とあたり、最悪のシナリオでは4連敗もありうる。
マイナスの気持ちで当たって勝てる相手ではないだけに、この初戦、
なんとしても勝たなければならないと思い観戦した。
心なしか選手の表情も硬い。
結果は以下の通り。
法政A 大東
前半 14 3
後半 7 5
合計 21 8
(得点)
前半 西内T(G○)⇒大河原T(G○)
後半 石澤T(G○)
法政開幕戦勝利 そして対大東戦3連敗阻止
貴重な勝ち点ゲット!
試合内容はこんな感じ。
記憶違いはご容赦を!
(前半)
緊張の立ち上がり。やはり法政動きが硬い。
2分 スクラムの反則などから陣地を奪われ、開始早々嫌な雰囲気。
猪村選手 タックルに行ったのち、倒れ込む。
ReにSOはいない。悪夢再び?
2年前の加藤選手の悪夢がよみがえるも、立ち上がり安堵。
ただし、痛めたかもしれない。
4分 法政反則から大東手堅くPGを選択。これを楽々決めて0-3
小生の近くには大東ファンが多くおり、大東ファンは沸いている。
その中で、ひときわ声が響く大東ファンがいるなと後ろを振り返りみてみると、、
鬼瓦のような顔をしたベテランのファンらしき50代のおばちゃんが仁王立ちしていた。
監督さながらの応援で激しく選手を鼓舞。一方法政は始まったばかりとはいえ、
ここ2年の悪夢がある。嫌な雰囲気が流れる。
その後も、大東ペースになる。というより法政とにかく反則が多すぎて自滅している感じ。
何とか大東陣内に入りたいという時に、ノッコンやスローフォワード連発など、
なかなか攻め込めない。
イライライが続く。
一方大東も、法政の反則でチャンスをもらうも、これまたミス多く法政は助かっている。
このあたりは、開幕の緊張を差し引いても、昨年4位5位チームと言った感じがする。
また、法政も、出足の早いタックルで、大東BKを潰している。
この点は、春に比べ明らかに良くなっている。
しばらくこう着状態が続く。
24分 法政のこの苦しい膠着状態を打ち破ったのは、
やはりこの男だ。
法政久々大東陣内に攻め込む。
相手ゴールラインまで数mあろうか?
大東ボールのスクラムだった。これまでなかなかしっかり組めず、反則続き
だったが、今回はしっかり組み一気に押し込むと西内選手がとり、怒涛の突進。
大東選手を3人引き摺りトライ!!!!!!!!!!!
やはり凄い
法政逆転!!
32分 中央やや法政陣内にて、大東ボールのスクラム。これを大東右展開しようとするも
法政岡本選手だっただろうか?鬼タックルで仕留めると、こぼれたボールは猪村選手へ。
猪村選手が大きく敵陣深くに蹴る。ボールは相手FBに。ここに森谷選手がプレッシャー。
大東たまらずタッチに逃げる。
法政ボールのラインアウトを見事キャッチするとモールで押し込む。
最後は大河原選手が決めてトライ。
法政14-8大東
(法政モールで攻める)
(大河原選手トライ)
そして前半終了。
法政20分過ぎから、動けるようになってきたが、如何にせん反則やミスが多すぎる。
なかなか波に乗れない。
ただ、ディフェンスに関して言えば、粘り強くタックルし、大東のアタック防いでいる。
大東のフィリペや長谷川選手の突進はさすがだが、法政臆せずタックルで止めている。
一方、大東はこれだけ法政の反則でチャンスを得ながら、ミスが目立つ。
ただ、フィリペ・長谷川選手らの突進は迫力がある。
自信があるのだろうな。
そして法政のディフェンスを破る自信もあったのだろう。
これが法政にとっては助かったのかもしれない。
(後半)
11点差。とても安全圏内とは言えない点差だった。
法政としては何としても後半先に点を取りたい。
8分 しかし、相変わらず流れが悪い。
猪村選手、自陣でキック処理を大東の早い出足にチャージされると大ピンチ。
法政何度もタックルで防ぐも、最後はトライされる。
法政14-8大東
尚も大東。法政の反則を得るもPGではなくトライを狙いに来た。
フィリペ、長谷川選手らが攻めるも、法政懸命に防ぎ得点を許さない。
大東のこだわりが、法政を救った。
さらに、大東の怒涛の攻撃は続く。
再び猪村選手のキックをチャージされ、法政ラインに迫る。猪村選手はやはり前半
のアクシデントで痛めているのか精彩を欠いている。
一方チャンスの大東は右展開をしかけ、ライン際、トライされたと思いきや、森谷選手だったか?
タックルで外に出し、トライを間一髪防いだ。
大東トライまで50cm位だった。
そして再び今度は中央をこじ開けられ、ポスト下にトライ。
中央なので、Gが決まれば逆転されると思った。
しかし判定はトライではなくノッコンだった。
法政 命拾い。
これがミスでなければ、試合は逆の結果になっていたかもしれない。
この間、大河原選手の負傷に伴い、石澤選手IN。
そして、金選手も川原田選手に代わってIN。
石澤選手が入り、スクラムは安定。
35分法政、大東陣内深くに入ると、力勝負のFW戦を展開。
ゴリゴリ何度も押し込むと、最後は石澤選手が決め、
試合を決定づける大きなトライ。
法政21-8大東
(石澤選手トライ)
ロスタイムは4分。
大東あきらめず、左展開。法政、勝ちを確信したのか、反応が甘い。
大東は左展開で数が余っている。
しかし、門間選手が炎のタックル。一発で仕留めピンチを脱する。
素晴らしいタックルだった。
そしてノーサイド。
法政 3季ぶりの開幕勝利を飾った。
決して快勝ではなかった。
ミスが多く、課題は多い。
言いたいこともたくさんある。
が、今日はディフェンスの勝利だった。
春から見れば、この点は進歩を感じた。
それにしてもBKは、今日、デフェンスでは頑張ったが、アタックでは不発。
奮起を促したい。
ただ、勝ったことは精神的なものも含めて大きい。
この開幕、負けていたならと思うと恐ろしい。
先ずは勝ったことを大いに喜びたい。
そして次の関東戦まで2週間あるし、1戦やったことで変わってくる点もあろう。
次は宿敵、関東戦だ。負けられない試合は続く。
何としても連勝と行きたい。
頑張れ 法政!!