今はあまり見ないが、昔 ホラーブームというのがあった。
後に残るものは少ないが、面白味はあった。
チャッキー、ジェイソン、フレディといったキャラは今でも好きだな。
フィギアでもあれば飾るかもしれない。
これらのキャラは後に呟こうと思う。
さて、これらのホラーとは系統が違うが、ゾンビというジャンルのホラーも当時流行り、
いろいろあったな。
このようなゾンビものの中でも「バタリアン」というのは、ちょっと異色系だった。
怖さの追求というよりも、笑えるホラーと言った感じだった。
初回の作品は、こうした新しいホラーが受けてか、そこそこヒットしたという。
2作目は、同じような路線ながら見事こけた。
次の3作目はその教訓を活かしてなのか、またまた新しい感じのホラーで勝負してきた。
それは、純愛ホラーとでも言おうか。
少々前振りが長くなったが、第3回目は「バタリアン・リターンズ」だ。
この映画、深く考えれば馬鹿馬鹿しくも取れるが、
深いこと考えないで見ることをお勧めする。
ホラーっぽい怖さはない。どちらかというと切ない。
あらすじはこんな感じ。
米国の軍で兵器を研究する男。この男は、死人を蘇らせて、兵器としてこの死人を
敵に投入するという、人権無視のとんでもないことを考えてる奴。
そして、死人に「トライオキシン」という薬をかけると死人は蘇り、人を襲う
とんでもないゾンビを作り出すことに成功した。
この男には息子がいて、ある日その息子とその彼女は簡単に基地に侵入し、
この実験を目撃してしまう(軍なのに、機密情報簡単に漏洩です)。
後日、息子は、彼女をバイクに乗せて運転中、転倒。彼女は即死。
どうしても現実を受け入れられない息子は、彼女を「トライオキシン」で
生き返らせる。
しかし、彼女はもう普通ではない。
異常なまでの空腹で人肉を欲するゾンビと化す。
ただし、生前の記憶があり彼氏である息子には愛情があり
襲えない。また生前の記憶があるため、自分が化け物になっていく姿に苦しむ。
これがまた切ない。
一方、息子もゾンビとなっても彼女を愛しているので殺すこともできず、
事態を察した軍の追討から彼女を連れて逃げ惑う。
完全に逃亡者。
彼女に襲われた人は次々と感染しゾンビ化して増殖する。とんでもないことになりながらも
二人は懸命に逃げる。
絶望的な状況の中、息子と元カノゾンビの愛が進む方向は?
深く考えなければとても切ない、ちょっと変わった恋愛もののホラー。
愛する人が死に、生き返らせる薬があったら…。
愛する人がゾンビになる。どうする?
恋は盲目。
少し考えてしまう。
ツッコミ所も多いけど、好きだな。
時間をおくと見たくなる。
それにしてもバタリアンシリーズ。
毎回このトライオキシンの管理が杜撰で楽しい。
簡単に管理場所に侵入でき、ガスが漏れて、ソンビだらけ。
非常にわかりやすい。
何故かこういった点も憎めないバタリアンであった。