以前投稿した「無料の椅子」の記事が、お陰様でハッシュタグランキングの上位に入っています。 

やはり、皆さん「自分の身(とお金)をどう守るか」という部分には、強い関心をお持ちなのだと再確認しています。

 

今日はその流れで、私たちが日々目にしている健康飲料や清涼飲料水のパッケージに潜む、巧妙で、少し「えぐい」書き方についてお話しします。

 

 

「認可」という言葉の魔法

よくパッケージに大きく書かれている【厚生労働省認可】という文字。 

これを目にすると、私たちは無意識に「国が効果を認めた魔法の飲み物だ」と脳内で変換してしまいがちです。

 

ですが、ここで一度立ち止まってください。

その「認可」は、【製品そのものの効果】に対して下りたものですか? 

それとも、単に【含まれている成分の一部】が食品添加物として認められているだけですか?

 

「国が認めた成分が入っている」ことと、「その製品を飲めば健康になる」ことは、全くの別問題です。

この「主語のすり替え」こそが、マーケターが仕掛ける第一の罠です。

 

 

「すこやか」は、ただの「希望」だった?

以前、ある健康系の商品を手に取った時のことです。 

商品名に「すこやか」という言葉が入っていたのですが、パッケージの隅にある小さな注釈を見て、私は思わず「詐欺じゃないか」と独り言を漏らしてしまいました。

 

そこには、こう書かれていたのです。

※ここで言う「すこやか」とは、健康で健やかな生活を送りたいという「本人の希望」のことです。

 

……分かりますか、この「えぐさ」。 

私たちは「これを飲めば健やかになれる」という結果を期待して手に取るのに、メーカー側は「健やかになりたいというあなたの願いを商品名にしただけです」と、注釈ひとつで責任を回避しているのです。

 

もはや言葉の定義のハッキングです。 

「金持ち財布」と名付けられた財布の注意書きに、「これは金持ちになりたいという願望を指しており、残高が増えるわけではありません」と書いてあるようなものです。

 

 

私たちが「裏面」を見るべき理由

こうした「イメージの搾取」から身を守る方法は、たった一つ。 表面のキャッチコピーを無視して、裏面の原材料名を見ることです。

  • 原材料の先頭に「砂糖」や「ぶどう糖果糖液糖」が来ていないか?

  • 「トクホ」ではなく「機能性表示食品」なら、それは企業の自称ではないか?

  • あり得ないほどの「注釈」で、効果を打ち消していないか?

健康は、高いお金を払って「買う」ものではなく、正しい知識で守るものです。

 

パッケージに書かれた「素敵な物語」にお金を払うのも個人の自由ですが、せめてその物語が「ただのファンタジー」なのか「事実」なのかを見極める目は持っておきたいものですね。