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長塚圭史氏の1年間のロンドン留学を経て、1年8ヶ月ぶりとなる阿佐ヶ谷スパイダース本公演。


楽しみにしていないはずがないじゃないですか~!


阿佐スパとしては新しい試みであるプレビュー公演なども行い、演じては修正しを繰り返しながら作り上げた作品。
本日が東京公演千秋楽でした。





今回は事前情報を一切耳に入れず、人形(阿佐スパメンバーの手作りなのだそう!)がただ座っているだけのポスターを見たのみ!


タイトルといいポスターといい、今までとはちょっと違うものになるのかなと想像してみる。




小屋に入ってまず、板付きのセットがないことで独特な静けさと緊張感が伝わってきました。
客入りBGMもなかったのでよりそう思ったのかもしれません。


開演して光石さんが登場してもしばらく時計の振り子の音のみでセリフのないシーンが続き、自然とこちらも集中して見入ってしまいます。(新聞紙が飛ぶ仕組みは驚いた!)




で、観て感じたことをつらつらっと。



頭をフル回転しただけでは足らず、全身のアンテナをフル活用させられました。


現実なのか空想なのか…。

本当に自分は存在しているのだろうか…。


嘘を証明することは簡単なのかもしれない。
むしろ、真実を証明することのほうが実際は難しくて不可能とさえ思えてしまう。


自問自答を繰り返し、自分自身を納得させながら現実と非現実をさまよう。

さまよった先がたとえ落ち着ける場所になったとしても、いつかはそこを自らの足で出て行かなければならない時がくるのかもしれない。
どんなに怖くても、逃げ出したくなっても。


そして最後にはあの女のように体は辛くても心はスッキリとして“ありがとう”と言えるのだろうか。

時間はかかっても…
またやり直せばいいのだから。


答えは一体誰が決めたのだろうか。
果たしてそれは本当に答えなのだろうか。


たとえ全てが嘘であっても、今この瞬間瞬間はきっと真実なのだと思う。そう思いたい。




長塚さんの作品は人間の暗部をうまくさらけ出していると思います。

それに挑発されるかのように自分のなかにある暗部までもがうずくのです。



2時間の作品でしたが、まだぼんやりと時間軸は狂ったままいるような…


おそらく賛否両論あるかと思いますが、いろんな意見に触れパンフレットなども読みつつ、この作品を自分のなかでうまく消化したいと思います。





終演後のロビーにて常盤貴子さんを発見!というかガン見!(笑)
それにより道をふさいでしまってすみませんでした(^_^;)

体も顔もめちゃくちゃ小さくてとってもビューティフルでしたよ~☆








阿佐ヶ谷スパイダースpresents『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』


~あらすじ~

思わぬ事件に巻き込まれ、見知らぬ女と、夜の街へ逃走してゆく或る作家。
そこで作家が出会う人物たちは、知っているようで知らないが、知らないようで知っている。
彼らと出会ったのは、自らが描いた物語の世界の中で、ではなかったか。それとも昨日、古本屋ですれ違ったのか。
今夜、どこまでが現実でどこからが幻想なのか。
気がつけば作家は取り調べ室にいた。
この恐ろしい尋問は、一体私をどこへと導くのか。



東京公演
1/21(木)~2/14(日)@本多劇場


作・演出 長塚圭史

出演
池田鉄洋
内田亜希子
加納幸和
小島 聖
伊達 暁
中山祐一朗
馬渕英俚可
光石 研
村岡希美
山内圭哉



ほか大阪、広島、福岡、札幌、新潟、名古屋公演あり