この章は👇の続です。

待ち合わせのヨウちゃんは少しぎこちなく見えた。

(もしかして、告白しようとして緊張してる?✨)

私の頭はお花畑だ。


恵比寿のガーデンプレイス側にあるお店を予約してもらった。


ビルの4階にあるそのお店は、テラス席があり、

そこに通された。

夏前の涼しい6月の夜風に吹かれながらビールを飲んだ。

テラス席はクリスマスに使うような色とりどりの電球が施されており、心なしかお誕生日パーティー席のようになっていた。


恵比寿、色とりどりの電球、メキシコ料理

なんだか夢のような空間だった。

他にお客さんもおらず、私とヨウちゃん2人きりだった。

・・・しかし、今日はヨウちゃんの様子がおかしい。口数が少ないしボーッとしている。

この楽しげな雰囲気に不釣り合いのテンションのように思えた。


「ヨウちゃん、どうかした?」


と聞いてみると、

「うん、実は風邪をひいちゃって、熱っぽいんだ」


と言われた。

確かに言われてみたら具合が悪そう。

違和感はそれか‼️


しかし、次の瞬間

私の心に感動がおしよせてくる。

(風邪で熱っぽいのに今日会いにきてくれたんだ🥺)

愛を感じた。嬉しい。


その日は1度目に頼んだご飯を食べて解散となった。ワカモレ、トルティーヤ、

食欲のないヨウちゃんの代わりに沢山食べたので

お腹もいっぱいになった。

ヨウちゃんが全部払ってくれた。


ヨウちゃんは1杯目のビールを半分も残していた。


(本当に具合悪いんだ・・)


改札前まで歩き、別れを告げる。

ヨウちゃんが一生懸命私を見つめている。


(ここは良い女を演じなくては)


「くれぐれも気をつけて帰ってね」

ヨウちゃんが見えなくなるまで見送った。



女性はこんなシチュエーションにとことん弱い。

風邪なら断る事もできたのに。

そんなに私に会いたかったのかな?ヨウちゃんは私への好意を言葉ではなく行動で示してくれたように思えた。

彼の恋心が本物であると言ってくれている気がして。会っている時間こそ少なかったものの

私の心は満たされた。


なんて幸せなんだろう。

お仕事も大変だろうに会いにきてくれたんだ。


その後のLINEで

次は蒲田で飲もうと約束した。


満たされた心でベットに倒れ込んだ。

心の中の恋心がくすぐったい。

彼は絶対私のこと好き。そして私もヨウちゃんが好き。

金曜日にしてはお酒の飲み足りない夜だったけれど、『恋』と言う名の強烈なリキュールが私をすっかり酔わせていた。