【KingFast】という謎の激安SSDがAmazonで販売開始されている。
240GBで税込13,200円 という、他のSSDよりかなり安い価格設定が目を引く製品だ。
今回はこの謎に包まれた「KingFast SSD」の謎を解いていきたい。
KingFast SSD 240GB 2.5"SATA3 高速大容量キャッシュ付きSSD 240GB 3年国内保証
税込13,200円
【仕様】
・容量:240GB
・キャッシュ容量:128MB
・SATA3
・厚さ:7mm
・読み書き速度:459MB/S、318MB/S
・メモリタイプ:MLC
このSSDの型番は、製品画像から「KF2710MCJ09-240」であることが確認できる。
US向けのサイトであるが、このページが製品の公式ページと思われる。
「Kingfast F8 Series」と呼ぶそうだ。
http://www.kingfast-ssd.com/kingfast-f8-sata3-ssd-KF2710MCJ09-240gb
コントローラーの詳細は不明。
KingFastの上位モデル「F8 Plus」はJMicron製コントローラーを搭載という情報がある。
ちなみに「F8 Plus」のNANDフラッシュメモリは驚きの東芝製NANDであった。
KingFast F8 Plus C-Drive 240GB KF2510MCJ09 2.5" SATA 3 MLC SSD Review
これに加えて、先述の公式ページの下部に「jmicron」というタグが付いていることから
「F8 Series」もJMicron製コントローラーを搭載している可能性が高そうだ。
キャッシュメモリについては製品画像で「ESMT M15F2G16128A」の刻印が確認できる。
ESMTは「台湾は新竹に本社をおくファブレスの中堅半導体メーカー」とのこと。
http://www.tomen-ele.co.jp/products/maker/esmt/
製品名にある「3年国内保証」というのは国内で代理店保証が受けられるという意味だろう。
もし壊れてしまったら代理店が新品と交換してくれるという仕組みだ。
保証期間が3年間というのは頼もしい。
少し調べてみたところ、「KingFast」というのは中国の会社「RunCore」の製品ブランドだった。
このページに「In 2008, Kingfast became a new sub-brand of RunCore」という説明がある。
http://www.kingfast-ssd.com/about_us
このRunCoreという会社であるが、「軍事製品企業」と紹介されることが多い様子。
自社ページの紹介でもそのように名乗っている。
つまり、コンシューマー向けの製品を販売する際に軍事色の強いイメージを払拭するため
「KingFast」という製品ブランドを新たに立ち上げたのだと想像できる。
RunCoreの製品については、日本では「DataGate」という会社が販売代理店になっている。
KingFastのSSDも同様かも知れないが、販売代理店の情報を見つけることができなかった。
激安の【KingFast SSD】、人柱魂に溢れる自作erにはぜひ試してみてほしいところだ。