今朝のテレビ「サンデーモーニング」で「夏休み・子どもの格差」のタイトルで、大学生主催の「無料塾」のことを取り上げていました。

 

主催者の中央大学の吉沢さんは「家庭の環境で、色々左右されてほしくないとすごく思っていて、この無料塾の意義としては、まず『教育格差』をなくすことで、見える世界が変わるというか、選べる選択肢が変わってくると感じています」と述べています。

 

吉沢さんのよびかけに、大学の垣根を超えて集まったボランテイア講師の数は現在56人、30人ほどの生徒が学んでいるそうです。

 

無料塾の高校3年の受講生は

「塾に入ってから、どんどん夢が拓いて、学校の先生になりたいという気持ちが出てきました」

高校1年の受講生は

「先生たちが私を助けてくれたように、私も人を助けたいと考え始めて。看護師とか人を助けるような仕事に就きたい」などと、

未来への夢や、展望が拓けているようでした。

 

主催する大学生も、受講する高校生もステキだなと思いました。

 

一方、テレビのコメンテーターも言っているように、「これらは民間がやることではなく、本来は国がやること」と述べていましたが、全く同感です。

 

夏休みになって給食がなくなって困っている家庭も、経済的な理由から体験学習が出来ない子どもも、塾に行けない生徒も、これは保護者が悪いわけでも、保護者の責任でもないと思っています。

怠けているから貧しいのではなく、病気や、暮らしていくのに十分な報酬が得られない非正規やパート勤めなど、現在の雇用形態にも問題があると思っています。

 

それを国が個人の問題に置き換えるのはずるいし、怒りさえ感じます。

 

経済的な理由から大学進学を諦めずに、こういった無料塾に通って、自分の未来を拓こうとするのは、賢い選択だと思います。

勉強をしないでいると、お金を儲けることしか考えない少なからぬ政治家やずるい大人たちに騙される可能性があります。

愚かで、ただ黙って言うことを聞く、国民を求めているからです。

一生懸命に働いているのに、学校の給食に頼らざるをえない家庭、大学に進学したいのに経済的な理由から諦めなければならない生徒が存在してほしくありません。

彼ら自身の責任ではないのですから。

 

勉強をしていると、強者の味方である政治がおかしいということもわかってくるかと思います。

そもそも、政治は国民から集めた税金をどのように配分するかを考えることだからです。

 

今回は無料塾を開催するようなステキな若者がいることを心強いと思いながら、それが必要な社会であることにも憤りを感じてしまいました。

 

私はこの夏、高校受験生のための英語や国語の無料塾を立ち上げましたが、高校生のための無料塾をやりたかったというのが本心です。

大学進学を目指す生徒はやる気もあると思います。そのやる気を家庭の経済的な事情であきらめるのはもったいないです。

私自身、大学に進学したかったのに、父が交通事故でなくなり、弟2人の大学の学資は母も確保していたのですが、私は女だからという理由で、諦めなければなりませんでした。

当時は母と大喧嘩をしましたが、大学進学の夢は、仕事を辞めた後、実現させました。

勉強はいつでも出来ます。遅すぎることはないと思っています。

 

最後に一言、大学受験生の勉強をみるのは、高校受験生よりはるかに大変ですが、1人、2人くらいなら可能だと思います。

やる気のある高校生に来てほしいです。