少し前のことになりますが、かつて関わった生徒の様子が気になったのでラインをしました。

日々苦しいことやつらいことがあっても、少しでも波風の少ない落ち着いた日々が過ごせればいいなと思い、その気持ちを「願っています」という言葉で表したのですが、彼女からの返信は「願うことは自由ですよね」、「人の気持ちは考えられないんですよね」というものでした。

 

非難している文面であることは確かだと思ったのですが、それに対して私は返信しませんでした。

そうしたら、しばらく経ってから、返信しないことに対して、今度は非難がエスカレートしていました。

 

そこで私は、彼女がこういった種類のラインを送ってくるときは、いつもの彼女ではないと思い、何を言っても伝わらないから、返信しなかったのだと書きました。

そして、「助けが必要ですか?」と問いかけながら、今は生徒の受験で余裕がないけれど、3月になれば暇になるから、連絡してきてほしいと伝えました。

 

彼女からは「大丈夫です。頑張って生きていきますね」とラインが届きました。

 

一度目のラインはともかくとして、二度目は私のことを責めまくる内容だったので、彼女の精神状態が最悪なのだと想像しながら、いい気持ちはしませんでした。

 

人はあまりにつらかったり、それが原因で病んでいたりすると、自分に手を差し伸べる相手の言葉も耳に入らず、自分のことは置いておいて、相手を徹底的に攻撃したり、責めてしまうこともあるかと思います。

相手をひどく非難したり、怒ったりするときは、当の本人が一番困っていて、どうしていいのかわからないのかもしれません。

 

責められたり、非難される側は傷つきますが、「相手は困っているのだ」と理解すると、少しは状況も変わってくるように思います。

 

それにしても、「願うことは役に立たない」は本当のことだと痛感しています。

能登の地震で被害を被った方々や、ウクライナで過酷な状況を強いられている人たち、親から虐待されて命を落としてしまった子どもたち、さらにはヤングケアラーのあなたにも平穏な日々が訪れることを心から願っています。

 

けれど、願っていても何も始まらない、無力だと思うばかりです。