タイトルは今日の朝日新聞に掲載されていた記事の見出しをそのまま転載しました。

「こぼれ落ちる子どもたち」のシリーズの3回目です。

 

この記事によって、年収158万円までを「貧困層」、その上の年収318万円に届かない世帯を「準貧困層」と政府が見なしていることを知りました。国の支援制度では、「貧困家庭」は援助の対象になるけれど、「準貧困家庭」は対象外となることが多いとのことでした。

また、新聞記事の中3の女子生徒の母親はシングルマザーでしたが、年収が制限を超えているために「児童扶養手当」は受け取れませんでした。

コロナ下で残業が制限され年収も220万円に急落したとのことでしたが、前年の所得により支給が決まるので、対象外になってしまったそうです。

 

女子生徒は内申点も良く、難関校を第一志望にしていましたが、塾の夏期講習の費用が捻出できずに、母親から「ごめん、行かせられない」と告げられます。

それを助けてくれたのは、制度ではなく塾の先生でした。

「英語だけでも通いませんか。それ以外の科目は、私の空き時間にマンツーマンで教えるので」と申し出てくれたのです。

 

昔のことですが、進学に関しては私にもいまだに忘れられない悔しい経験があります。

中2の時に父を交通事故で亡くし、高校は自分で勉強して都立高校に入ったのですが、大学に進学したい私に対して母は、「弟たち2人は何としてでも行かせたいけど、女のあなたは諦めて」と言われてしまったのです。

それから結婚して子どもが生まれ、子育てが一段落した時に、お金をためて大学に行きました。

やる気さえあれば、勉強はいつからでも始められます。

 

けれど、私は、今現在、家族のケアで、勉強する時間が取れないあなた、塾に行きたくても行けないあなた、進学を断念せざるを得ないあなたの力になりたいと思っています。

 

ヤングケアラーのあなたこそ、支援を受ける資格があると、私は思っています。

 

 

 

おせっかいおばさんの「ヤングケアラー相談窓口」(東京)