最近は多くの会社が副業を一律に禁止せず、利益相反になる時のみ禁止する対応が多いようですね。したがって、副業として会社員が行政書士登録だったり、司法書士登録するケースも増えているみたいです。私もこれに当たりますが、私の場合は、弁護士の友人や私の人脈から相談される外国人の在留資格関係で、週末に申請書の確認や理由書を作成することがあります。


外国人の在留資格の申請取次はしていません。そもそも平日は企業の管理職として忙しいのでそんなことをやっている暇はないし、そもそも取次がいわゆる使いぱしりみたいで、嫌というのもあります。また、申請書の確認や理由書作成も自分が交付・許可事案として信頼できる事案しか引き受けません。無理筋には無理筋と言います。これは国家公務員だった時代からの私の矜持かもしてませんが、私が学んだ経験や知識をおかしな外国人の活動のためには使いたくないからです。


理由書作成で多いのは、永住許可や在留期間を最長にしたいなどのケースで依頼を受ける事案です。また、コロナ禍での入国に関する特段の事情の部分で相談を受けることもあります。いずれにしても筋は悪くないからキチンと説明すれば、望み通りになりそうな事案に対してサポートしてあげるということが多いです。


報酬が気になる人もいるかも知れませんが、事案により異なりますし、簡単な理由書の作成だけなら、労力はあまりかからないので、そこまでの額はチャージしません。本業としている方からすると嫌がられそうですね。ただ、士業の存在意義を考えた時、金を稼ぐだけが目的になるのはいかがなものかという想いがあるので、私にとっては副業として私の矜持に従って受任判断をして士業の資格を使っていくというのが1番の理想的な働き方であり、憲法でいう経済的自由における自己実現なのだと思ったりもしています。