引き倒す | 闘狼荘日記

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乾坤を其侭庭に見る時は 我は天地の外にこそ住め

犬を猟で使役する、あるいは訓練する事を我々猟師は「引く」と表現します。


また引き綱を付けて猟野を歩くことも「引く」と言います。


その「引く」と言う行為の、更に上のレベルを表すのを「引き倒す」と表現しています。


これは私の住む地方での表現です、他の地域では、また違った呼称があるのかも知れません。


さて、「引き倒す」ですが、通常の使役や訓練よりも、「より多く引く」または「休みなく引く」と言う意味合いになります。


私の場合ですが、私の犬は「引き倒して」います。


仔犬から若犬になる頃から本格的に運動させます。


人によっては、まだ早すぎると言う人も多いですね。


なぜか?あまりに若い頃から運動させ過ぎると犬の成長が阻害されるからだそうです。


まんざら、この説は間違っていないなと最近思うようになりました。


たしかに私の犬は、運動量が多いせいか少し小柄に成長しています。


なぜ小柄に成長するのか?


色々と犬を観察しながら考えてみました。


まず、一番に気付いたことは「排便」です。


普通の飼い犬のように、自宅周りをノンビリと歩いて排便と排尿を済ませて30分から一時間ほどで自宅に帰る運動とは、対極の猪犬の運動量はケタ外れです。


そんな猟犬である私の犬たちは、犬舎の中や周辺では殆ど排泄しません。


運動に出かける先まで排泄を我慢しています。


そして、猟野に着いたら、真っ先に排泄をします。


私の猟は、あまりピンポイントでは見切りません(と言うか、見切る技術が未熟です)ので、犬と共に猟野を、獲物を求めて、くまなく捜索します。


朝から晩まで、その繰り返しです。


猟野を駆け回る犬を注意して観察していると・・・何度も排便します。


最初は形のある便ですが、何度も排便するうちに段々下痢状に変わっているようです。


あまりにも何度も排便するので、腹の調子でも悪いのかと思いましたが、どうやらそうではありません。


毎回そうなのです。


犬でなくても生物は運動をすると体の代謝が盛んになり、血流がアップします。


アップした血流は消化器官周辺までも駆け巡り、消化器官を刺激します。


刺激された消化器官は、ぜん動が活発になり内部の便を押し出します。


こうして、完全に消化吸収されずに腸の中にあった便は体外へと押し出されるようです。


私が観察した限りでは、4~5回にもおよび、仕舞いには最後の一滴まで絞り出そうとします。


吸収前の便まで絞り出すのですから、大きく成長できないのもムリでは有りません。


引き倒す犬が大柄に成長できないのは、このような理由があるのかも知れません。


俗に言う「身を軽くする」と言うことでしょうか??


私は生物学者ではありませんから、あくまでも推測です。


皆さんの犬は大柄ですか?小柄ですか?